ファッション

「差別のない世の中」を作るには? LGBTが語る同性婚の未来

 5月25日発売の「WWDマガジン」では「LGBT Forever モードは性別を超えるのか?」を特集する。同特集で、自身の同性婚の様子を公開したフレグランスブランド「デイカジャパン」を展開する西田卓矢社長兼クリエイティブ・ディレクターが、5月16日、「差別のない世の中」をテーマにしたトークイベントに出演した。

 「ニールズヤード レメディーズ」表参道本店グリーンスクエア2階のカンファレンスルームで開催されたイベント「アロマを通じてつながる心」は、二部構成。第一部はハンドマッサージのレクチャーとワークショップ、第二部は「オープンマインドな暮らし方」と題し、小林隆子『ゼクシィ プレミア』元編集長、同性婚が認められる社会を目指すNPO法人、EMA(Equal Marriage Alliance)日本の寺田和弘・代表、そして西田社長兼クリエイティブ・ディレクターによるトークショーが開催された。

 「ニールズヤード レメディーズ」のオーガニックアロマオイルと精油を使ってゲストそれぞれが配合したオイルでハンドマッサージを行って、参加者の体も心もほぐれた中、小林氏の司会によって第二部がスタートした。

同性婚とLGBTの権利

小林:私が同性婚について考えるようになったのは、ブライダル誌を担当することになった6年ほど前、もともと知り合いだった西田さんに「同性だと結婚式ってできないの?」と聞かれたことがきっかけでした。いろいろと調べましたが、当時、問い合わせれば同性の結婚式を挙げられるという式場でも表立ってそれを公表しているところはあまりありませんでしたし、LGBTの方々も「日本で結婚式は無理でしょ」と思っている人が多くいました。けれど私は、「(法律的に)婚姻は認められなくても結婚式は挙げられる」ということを広めたいと思い、その後、担当していたウエディング誌で3年にわたってLGBTウエディングを取り上げました。最近では4月に渋谷区のいわゆる「同性パートナーシップ条例」が可決され、同性婚が話題に上がることも多くなりましたよね。

寺田:同性のカップルを日本で初めて公に認めたという意味は大きかったと思います。ただ、メディアでは「同性婚ができるようになった」と誤解されるような報道もありましたが、そうではありません。この条例はパートナーであるという証明書を今後、渋谷区が発行するというものですが、それがあっても税金の控除の対象にはなりませんし、相手が万一死亡しても相続ができないなど、男女のカップルと同等の権利が認められるわけではないのです。

小林:日本ではまだ法律のバックアップはないけれど、自治体からバックアップするということなのですね。では、世界ではどのような状況なのでしょう?

寺田:現在、44カ国で同性婚が認められており、アメリカ50州のうち35州とワシントンDCで認められています。また今後、アメリカ連邦最高裁によって憲法上、アメリカ全土で同性婚が権利として認められるということになりそうです。また、LGBTの人口における割合は5~7%、20歳代の女性では14%という調査結果もあるようです。クラスに1~2人はいるという計算ですね。

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