「フェンディ(FENDI)」の家具・インテリアブランド事業を手掛けるフェンディ カーサ(FENDI CASA)は、不動産開発のリストデベロップメント、建築・デザイン事務所のザ・ワン・アトリエ(THE ONE Atelier)と協業し、日本初となるブランデッドレジデンスを東京・広尾に開発する。「日本建築の精緻な美意識とイタリアの暮らしの美学の融合」をコンセプトに、2020年に建てられた既存の邸宅をリノベーションし、「フェンディ カーサ」の家具や素材を随所に採用する。27年夏に竣工予定で、販売価格は未定。
日本とイタリアの美意識を融合した邸宅
邸宅は地下1階、地上3階の全4層からなり、延べ床面積は約997平方メートル。中庭を囲むようにリビング・ダイニングやプライベートテラスを配置し、リビングにはイタリア産の大理石やシルクの壁装材を取り入れる。キッチンには天然石を用いたアイランド型のオーダーメイドキッチンを採用する予定だ。寝室はゲストルームを含む計4室で、それぞれにバスルームを併設。地下にはゲーミングラウンジやミニバーなども計画する。
「フェンディ カーサ」は現在、米家具大手ハワース傘下のラグジュアリー・リビング・グループがライセンス事業を担う。海外では、米フロリダ州の「フェンディ シャトー レジデンス」や、スペインの「エピック マルベーリャ ファーニッシュド バイ フェンディ カーサ」などの住宅開発プロジェクトを展開してきた。
アンドレア・マジエロ=フェンディ カーサ チーフ・ブランド・オフィサーは、「今回のプロジェクトでは、フェンディ カーサが培ってきたイタリアの職人技と創造性に、日本の文化や美意識を融合させる。個人のライフスタイルを映し出す感性と、探求や職人技に裏打ちされた一貫性を大切にし、独自の個性を備えた住空間を実現したい」と語った。
世界で拡大するブランデッドレジデンス市場
リストグループは、今回のプロジェクトをブランデッドレジデンス事業に本格的に取り組む重要な一歩と位置づける。27日に開かれた記者会見では、世界のブランデッドレジデンスの開発件数が2025年の910件から、32年には1747件に拡大する見通しを紹介。一方、アジアにおける日本の供給シェアは約3%にとどまり、今後の成長余地が大きいとみている。同社は国内外の不動産仲介ネットワークと開発ノウハウを生かし、今後もブランデッドレジデンス事業を推進する方針だ。