“破壊から再生へ”1968年からの半世紀とこれからの半世紀を示す展示、資生堂ギャラリーで開催

イベント

2017/11/29 (WED) 05:00

 資生堂は11月21日〜12月24日、東京・銀座の資生堂ギャラリーで、ザ・ユージーン・スタジオ(THE EUGENE Studio)の個展「1/2 Century later.」を開催中だ。

 同展は“破壊から再生へ”をテーマとし、展示終了の時点で「半世紀」が経過することになる「1968年」と現在の間、「1/2 Century later.」“あれから半世紀(あるいはこれから半世紀)”をモチーフにした新作のインスタレーションや平面作品を展示している。会場には“過去の物語で描かれた未来像の遺産”をイメージしたガラス張りの大型インスタレーション「善悪の荒野(Beyond good and evil, make way toward the waste land.)」があり、同作を取り囲むように、対極のイメージであるバイオテクノロジーと農業が融合した穏やかな日常風景を描いたドローイング作品が並ぶ。

 「善悪の荒野」は、塵が積もった椅子やベッド、キャビネット、欠けた大理石の柱など、古いホテルの一室が風化したイメージがガラスの中に収められている。シンメトリーや床のグリッドなどが、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の映画「2001年宇宙の旅」のラストシーンに登場する真っ白な部屋を彷彿とさせる。一方で「善悪の荒野」の対角線上には、その破壊的なイメージと対象的にソーシャル時代のコミュニケーションを意識した手法によって新たなグローバリゼーションの再生を告げる平面作品「White Printing」を展示している。

 「White Printing」は1枚の真っ白なキャンバスを展示しているだけの作品。何も描かれていないキャンバスは、街行く100人の人たちが実際に口づけをしたもので、現在までにアメリカやメキシコ、台湾でも行われており、参加者は600人を超える。同作は国家や宗教、組織などの大きな集合ではなく、小さなコミュニティが作るアクションペインティングとして、現在のソーシャル・メディア社会を反映するものだ。また、世界各地で人々がキャンバスに口づけをしている映像作品も撮影で使用したiPhoneのまま展示している。

 12月9日には、若林恵「WIRED日本版」編集長と岩渕貞哉「美術手帖」編集長、ザ・ユージーン・スタジオのEugene Kangawaによる鼎談も開催する。申込み方法は、資生堂ギャラリ―の公式ホームページで確認できる。

 ザ・ユージーン・スタジオは、Eugene Kangawaと和田雅史を中心に、アートピースから、人工知能や都市、バイオテクノロジーまで、さまざまな領域で活動を行う。過去にはロンドンのサーペンタインギャラリーでのプロジェクトや国内での個展、近年ではアメリカ三大SF賞受賞の小説家ケン・リュウとの共同制作のほか、人工知能や都市、バイオテクノロジー領域の共同研究に招請されるなど、国内外で評価されている。

■1/2 Century later.
日程:11月21日〜12月24日
時間:月〜土曜日 11:00〜19:00 / 日曜日 11:00〜18:00 / 日曜日 11:00〜18:00
定休日:月曜日
場所:資生堂ギャラリー
住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
入場料:無料

■ギャラリートーク
日程:12月9日
時間:11:00〜19:00 / 日曜日 11:00〜18:00
場所:花椿ホール
住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階
入場料:無料
定員:100人

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