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LVMHの銀座拡大戦略を大予想

 「WWDジャパン」のご意見番、三浦彰・編集顧問が、最新号の中から気になるニュースをピックアップ。その見どころを解説します。今日は7月30日号から。

LVMHの銀座拡大戦略を大予想 7月30日号 P.4

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の並木通り店については、単なる一時的な移設と聞いているが、この記事を読むとそうではなくて、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)の新たなブランド(特に「セリーヌ(CELINE)」メンズの新店舗が有力というようなニュアンス)になるという。オーナーの北海道新聞社に取材したらわかりそうなものだが。それにグループの屋台骨を支える「ルイ・ヴィトン」の現在の並木通りの店舗は少々物足りない観がある。オペーク跡地もなんの店になるか興味のあるところである。これもオーナーの玉屋インターナショナルに尋ねてほしいところ。予想されるいずれにしても、LVMHの日本での今後を占う上で銀座はポイントであり、独走を許さないためにも他の2大勢力のケリング(KERING)やコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)も狙っているはずだ。このオペーク跡地は「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」のポップアップが続いてはいたが、2棟になるなら、私は双方ともにLVMHということはないのではないかと見る。

ファッション業界人物列伝 遠山正道スマイルズ社長編 第12回 7月30日 P.31

 手前味噌で恐縮だが、ファッション業界の「人物たち」が登場する対談。ファッション業界で「起業」するにはどうするかが、今回のテーマだ。この業界では最も重要なテーマだろう。結局、起業はモチベーション=私は何故これを始めたのか?に尽きる。ファッションでは「抑え難いデザインの欲求」とか「新しいタイプのスタイルを提案する」とかが「起業」の一般的なモチベーション。「ファッション好き」とか「服好き」が「起業家」に紛れ込んでいるケースがたいへん多く、挫折者もまた多いのがこの業界である。そして事業化のポイントは、共感して集まった仲間を広げること。「数量効果がある大手には勝てない」という常識を突き破るだけの強いモチベーションと共感力で集まった仲間が必要だ。もっとこの業界こそ「起業」があっていいのにとはいつも思う。

ネット通販2.0 7月30日号 P.10〜27

 実は前号(7月16日号)の百貨店特集でまとめ欄の「百貨店が描く4つの再成長シナリオ」に、Eコマース(オムニチャネル)が入っていなかったのは、記者の書き忘れではないかと思っていたのだが、そうではなくて、個々には語られていたとのこと。日本の百貨店の社長からまず出るべき話だと思っていたが、今回の「ネット通販2.0」でも、新サービスで取り上げているのは三越伊勢丹のシェアリングサービス「カリテ(CARITE)」が紹介されているだけという寂しさ。日本では、そごう・西武のリミテッドエディション事業の撤退のようにどうも百貨店のPB(プライベート・ブランド)がうまくいかないようであるなら、再生の切り札は、Eコマースであるのは必然。きっと弊社記者には言わないだけで、着々と秘密プロジェクトが進んでいると思うのだが。


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