ファッション

「無印良品」が“ムジラボ”先行販売、尾花氏手掛けるメンズで完売品も

 「無印良品(MUJI)」は12月28日、2017年春夏からリブランディングした“ムジラボ(MUJI LABO)”を東京ミッドタウン店で先行販売したところ、1週間後の1月4日には早くもいくつかのメンズアイテムが完売するなど、好調なスタートを切った。第1弾の中心アイテムはコートとデニムで、1月20日には全国で発売を開始。1月末までにミラノ、ニューヨーク、ボストン、香港、台北、上海、北京、成都など全世界の旗艦店でも発売。以降、2月は裏毛パーカやボトムス、3月はシャツ、カーキ(カラーボトムス)、4月はTシャツやポロシャツなど、毎月新商品を投入していく。

 リブランディングに際して、デザイン・ディレクターに起用したのは、尾花大輔「 Nハリウッド(N.HOOLYWOOD)」デザイナー(メンズ)と、堀内太郎「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」デザイナー(ウィメンズ)だ。

 尾花デザイナーは「“ムジラボ”の“ラボ”は、実験室、研究所という意味があるように、発表していく服の位置付けとして、今後のベースとなる実験材料的な服作りになればと考えています。お客さまと服の実験的な新しいコミュニケーションが始まることで、リアルに必要とされる服が生まれていけば」と語る。さらに、「当たり前のモノに、足りないこと、多すぎること(は何か?)。シンプルに向き合って制作しました。特に素材の面では、今までに『無印良品』ではあまり扱わなかったモノで、『無印良品』らしいモノに昇華していると思います。また、機能がアイコンとなるディテールをそれぞれの服に入れてみました」とクリエイティブについて言及する。

 堀内デザイナーは「今回のお話をいただいて、僕が“ムジラボ”でどのようなモノ作りをするか考えた時に、まず頭に浮かんだのがワンラックの生活という考え方でした。ワンラックに収まる少ない服で成り立つ生活という考え方は、僕自身の生活から来たコンセプトです。毎日を削ぎ落とされた種類の服を繰り返し着て、かつ、それが満足感のある豊かな生活であれば、それは一つの価値観として素敵なものであると思いますし、同時に無印良品の『これでいい』という考え方にも通じるものがあるのではないかという想いからでした。もう一つ、僕が無印良品の服の一般的なイメージを考えた時、比較的環境に良い天然素材を使い、優しい雰囲気を強く感じるものでした。一方で無印良品のプロダクトを見ると優しさはあるけれども同時にプロダクト的でより生活を豊かにする機能性に秀でたものに見えました。その機能性、利便性、そして都会的な雰囲気をラボでは取り入れたいという点と、日々進化する合繊なども取り入れることによって環境への本当の良さなども探りたいと考えています」と、“ムジラボ”に対するアプローチや考え方を説明する。

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