ファッション

双葉通信社が米ファッション GPSと契約 ブランドPRをサポートするクラウドサービス開始

 双葉通信社は米ファッション ジー ピー エス(FASHION GPS)と契約を締結し、ブランドのPR活動をサポートするクラウドサービス「ファッションGPS(FASHION GPS)」の国内における独占販売権を取得した。7月15日から営業を開始し、12月に日本語版をローンチする予定だ。

 「ファッションGPS」は 2006年にスタートし、現在世界57カ国・約4万人が利用している。商品サンプルをバーコードで管理し、貸し出しや返却作業、メディアへの掲載データをクラウド化する「サンプル(SAMPLES)」、イベントの企画およびゲストの招待や出欠管理、座席表の作成などを行う「イベント(EVENTS)」、コレクションのルックや商品画像を管理・公開する「ギャラリー(GALLERIES)」の 3つのサービスをネット上で提供。ユーザーはサイト上でサンプルの検索や登録、商品のトラッキングができる他、イベントではゲストのチェックインや座席変更をその場でペーパーレスに行うことができる。価格は「サンプル」と「イベント」をセットで 1アカウントにつき月10万円で販売する。海外では「エルメス(HERMES)」や「ギャップ(GAP)」など大手ブランドが導入をしており、「グッチ(GUCCI)」や「ディオール(DIOR)」など、本国が参画しているブランドのジャパン社も提携をしている。

 さらに、プレスやバイヤー、インフルエンサーをはじめとする業界人のコミュニティーとして「ファッション GPSレイダー(FASHION GPS RADAR)」を構築し、それぞれのサービスと業界人を結び付ける。業界人は「ファッション GPSレイダー」に登録をすると、サンプルの貸し出しやイベント出欠のリクエストを各ブランドに送ることができる仕組みだ。

 萩原敏雄・双葉通信社専務取締役兼営業本部本部長は「68年間にわたり培ってきた当社のファッションにおけるPRノウハウを生かし、デジタル化が進む業界を支えるプラットホームとして『ファッション GPS』を日本で展開する。同サービスは今まで各ブランドが個々に持っていた情報やサービスをクラウド上で一元化し、業界のあらゆるプレイヤーがアクセスできる画期的なシステムだと考える。本国が参画しているラグジュアリー・ブランドを皮切りに、来年日本語版がローンチしてから国内ブランドにも積極的に営業をしていく予定だ。『ファッション GPSレイダー』も日本のファッション業界に在籍する約1万人を取り巻くコミュニティーを構築し新しいビジネスを模索したい」と意気込む。

北坂映梨

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