
気象情報会社のウェザーニューズは11月4日、天気アプリ「ウェザーニュース」の利用者を対象にした「秋の服装調査2026」の結果を発表した。9月30日から10月5日にかけてアプリ上で毎日質問を投げかけたもので、気温別の服装を聞いた調査には延べ5万8771人が答えた。アウターを着る人が過半数に達するのは15℃。寒さ対策は約7割が「インナーより上着から」と答えた。秋冬物の投入時期や売り場づくりを考えるうえで参考になる数字が並ぶ。
22℃で羽織りが動き出し、15℃でアウター派が過半数
9月30日〜10月4日に「今日の気温、どんな服装がちょうどいい?」と尋ねた。23℃以上では「半袖」が過半数を占めるが、22℃から「長袖だけ」「薄手の上着」が増え始める。19〜21℃では「半袖」「長袖だけ」「薄手の上着」がそれぞれ約3割で拮抗し、個人差が最も出やすい温度帯になった。18℃では半袖が21%まで減り、「薄手の上着」が最多に。15℃では「薄手の上着」と「厚手の上着」を合わせたアウター派が52%と過半数に達し、12℃では70%まで上がる。
長袖のカットソーやシャツ、カーディガンなど軽い羽織りの需要が立ち上がるのは22℃前後、本格的なアウターは15℃が一つの線になりそうだ。
寒さ対策は「上着から」が69%、東京は75%
9月30日に「上着とインナーのどちらから寒さ対策する?」と聞くと、「上着」が69%で「インナー」の31%を大きく上回った。都道府県別で上着派が最も多かったのは東京の75%。愛知と宮崎が74%、石川、京都、大阪が73%、青森と神奈川が72%と続き、都市部が上位に並ぶ。同社は、屋内と屋外を頻繁に行き来するため脱ぎ着しやすい上着を先に選ぶのかもしれない、とみる。
悩みも同じ方向を向く。10月5日の「秋の服装で一番困る天気・気温は?」では「朝晩は寒いのに、昼は暑い日」が68%と突出した。10月3日に寒暖差の大きい日の服装を聞くと、「脱ぎ着できる上着で調整」が75%。「朝と昼で服装を変える」は6%にとどまった。求められているのは、さっと脱いで持ち歩ける羽織りものということになる。
東は「気温」、西は「体感」で服を選ぶ

10月4日には「秋の服装を選ぶとき、何を一番重視する?」と聞いた。全国では「気温」が46%、「体感」が43%で、「天気」が6%、「季節感や見た目」が5%と続く。「体感」は風や湿度も含めて実際に感じる暑さ・寒さを指す。都道府県別では北日本や関東、北陸で「気温」、東海や西日本で「体感」が最多となり、東西で傾向が分かれた。「体感」が最も高かったのは鹿児島の68%。季節感や見た目を最優先する人は全国で5%にとどまり、高知の14%が最も高かった。
秋服を買うきっかけ、4人に1人は「寒さ」
10月2日に「秋服を買おうと思うきっかけは?」と尋ねると、その他を除いて最も多かったのは「服が必要になったとき」の61%だった。寄せられたコメントでは「人と会う時」「イベントがある時」「着ている服が傷んできた時」などが目立ったという。「実際に寒くなってきたとき」は20%、「寒くなる予報を見たとき」は5%で、合わせて25%が寒さをきっかけに秋服を買おうと考える。「暦や季節の変化を感じたとき」は14%だった。季節を先取りして買う人は少数派で、多くは必要に迫られてから動く。寒さが来たその日に売り場に何があるかが、秋商戦の成否を分けそうだ。
同社はアプリで、気温に加えて風や湿度、雨の有無も加味した独自の予測から、その日の服装の目安を示す「服装予報」を提供している。秋は「昼間」と「朝晩」に分けてすすめる服装をアイコンで表示し、10日先まで確認できる。