
ZOZOはこのほど、コーディネートアプリ「WEAR」に新機能「似合うルーム」を追加した。独自に研究を重ねてきた「似合うラボ」AIの知見を、アプリにさらに拡充した。「ファッションコア診断」を入口に、表示されるコーディネート画像から好みの5枚以上を選ぶと、AIが「ジャンル」「与えたい印象」「味付け」の3軸を分析し、全28タイプ(ウィメンズ16、メンズ12)のいずれかに振り分ける。24年5月に導入した「ファッションジャンル診断」はジャンルだけだったが、今回は新たに「与えたい印象」と「味付け」が加わった。
診断後は、「WEAR」に投稿された1500万件以上のコーディネートから「今日のベストコーデ」を提案する。体型の悩みや天気、手持ちの服にも対応する。生成AIによる「お試しコーデ」は、顔写真と体のラインを登録すると着用イメージを確認できる。おすすめの理由は、似合うラボのスタイリング知見を学習した「ラボくん」がスタイリストのように説明する。気に入ったアイテムは「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でそのまま買え、購入後の着回し提案も「WEAR」で見られる。
「似合うラボ」は22年12月に表参道で開店。1人に2時間以上をかけて個別スタイリングを提供してきた。ZOZOは約2年半のデータから、「似合う」を「ジャンル」「体型の悩み」「与えたい印象」「味付け」の4要素に整理した。体験者は「ゾゾタウン」の訪問頻度が約1.5倍、購入金額が約2倍になったという。これらの知見はこの数年で「WEAR」やLINEに段階的に実装しており、24年のジャンル診断を入れた「WEAR」刷新後には、「ゾゾタウン」への送客率が1.2倍、「着回し提案」では翌月の再訪問率が1.1倍になった。今回はその4つが1本の動線に収まっている。
澤田宏太郎社長兼CEOはかねてから「ゾゾタウン」本体への搭載や無人型のリアル店舗のオープンにも意欲を見せており、今後1〜2年間をかけて実装していくと見られる。