
50代以上向け女性誌「ハルメク」を展開するハルメク(東京・新宿)は、コスメの新製品“ハルメク 薬用ウォータークリーミィ化粧水”(4299円、120mL)を発売した。加齢とともに水分だけでなく油分も急激に減少し、肌が硬くなることで化粧水が浸透しづらくなる――。そんなシニア女性特有の悩みに応えるため、油分を補いながらやわらかさとうるおいを引き出す処方を施した。
「ハルメク」は雑誌事業を起点に、シニア女性の生活動向やスキンケア悩みを継続的に分析してきた。その知見をもとに、年齢肌に寄り添うコスメを開発している。“薬用ウォータークリーミィ化粧水”では、先端の乳化技術を用いて“クリーム1個分の油分”を化粧水に溶け込ませる処方を採用。一般に「油分をほとんど含まない」とされる化粧水の常識を覆し、シュガースクワラン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、メドウフォーム油など、大人の肌に必要な美肌成分を配合した。硬くなった肌をほぐしながら、うるおいを抱え込む土台をつくるアプローチが特徴だ。
モニター調査では「浸透感が期待以上」「化粧水だけで手触りが変わる」といった、油分不足に悩むユーザーからのポジティブな声が寄せられたという。開発を担当したハルメク コスメ開発課の千股万里子課長は、「50代以降の肌は油分が不足し、洗顔後に水分だけ補うケアでは追いつかない。だからこそ、ファーストステップの化粧水で油分まで一気に届けたいという課題に挑戦した」と話す。
さらに、“ハルメク 薬用パワーラッピングクリーム”(7480円、30g)も同時発売した。こちらは、シニア女性に多い“夕方の肌しぼみ”に着目。アーモンドエキスによるハリ感に加え、セイヨウオオバコエキスやラベンダーエキス、パイナップルセラミドなどの保湿成分を組み合わせた。肌を柔らかく整えつつうるおいを包み込み、朝の仕上がりを長時間キープする“ラッピング効果”を強化しており、ピンとした弾力の続く肌をかなえる仕様となっている。