ファッション

ユナイテッドアローズが海外初となる台北店をお披露目!

 ユナイテッドアローズが明日10月31日、海外1号店を台北にオープンする。開店前日の30日には内覧会を開き、重松理・会長、竹田光広・社長、栗野宏文クリエイティブ・ディレクション担当上級顧問ら経営陣たちを筆頭にメディアや取引先など迎えた。

 「ユナイテッドアローズ台北店」は、太平洋そごうのある忠孝復興駅と忠孝敦化駅の間の路地を入った場所に路面店として出店するもの(台北市大安区仁愛路四段71巷30・32号)。売り場面積は67.5坪。「我々が24年間築き上げてきた世界観をそのまま海外に持ってきて、評価・認知いただきたいという思いから、1号店は路面店にこだわって探してきた」と竹田光広・社長。まずは路面店で世界観を表現し、認知度を上げたうえで、百貨店や商業施設への出店も検討する。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」業態に続き、「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」、その後、「ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング(UNITED ARROWS green label relaxing)」と主力3事業で出店し、長期ビジョンの最終年度となる2022年までに10店舗程度、売上高30億円程度を見込んでいる。

 店舗は鴨志田康人クリエイティブ・ディレクターが監修。重厚感のある素材感と、吹き抜けのある開放的な空間とで、日本の「ユナイテッドアローズ」の上質なイメージを踏襲したモダンクラシックな造りに仕上げている。

 商品は、1階にウィメンズのドレス&カジュアルと、メンズのカジュアル、2階にクロージングを展開する。「世界に通用する、新しい日本の生活文化の規範となる価値観を創造」することを経営理念にも盛り込んでいる同社として、海外店舗でも自ら生み出している商品が通用するかを判断してもらいたいという思いから、オリジナル品を中心に品揃えしているのが特徴(オリジナル7:仕入れ3)。また、台湾ではメンズはカジュアルウエアが主流で、クロージングを扱う店は少なく、高額なブランドものが中心に販売されているという現状に注目。メンズとウィメンズは6:4とメンズのシェアを高めるとともに、「ユナイテッドアローズ」の得意とするスタイリング提案をしながら、新たなマーケットを開発したいと期待を寄せる。

 価格については、内外価格差を1.25倍とリーズナブルに抑えた。「日本で買い物経験のある台湾のお客さまも多いし、インターネットなどで情報が入手できる時代にあって、価格がかい離するのはお客さまにとって失礼に当たる。企業努力や、お客さまに評価をいただき売り上げが伸びることで収益を改善できれば」と考える。現状は国内外で生産したすべての商品を一度日本に集めてそこから輸出している状態だが、今後は、ドロップシッピングを含めて、調達手法を多様化させる方針だ。

 まずは、現地企業の富錦樹(Fujin Tree、ジェイ・ウー社長)による販売代行の形でスタートする。理念ブックの中国語版を作るとともに、新宿店の元店長が現地に赴任して接客サービスや商品知識、立ち居振る舞いなどについて徹底的に鍛え上げていく方針。ノウハウを蓄積し、2〜3年程度で直営店化したい考えだ。

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