ファッション

NY発ガーリースタイルの旗手サンディー・リアンに聞く、「ギャップ」 コラボの裏側


「ギャップ(GAP)」はこのほど、ニューヨークを拠点に活動する「サンディー リアン(SANDY LIANG)」とのコラボレーションによるウィメンズ・コレクション、ベビーアパレル・コレクションを発表した。本コレクションは ギャップ 公式オンラインストア限定で10月11日に発売すると、すぐさま完売商品が出るなど、注目度の高さを裏付けた。

ニューヨークで生まれ育ったサンディー・リアン(Sandy Liang)は、2014年に自身の名を冠したブランド「サンディー リアン」をスタート。コレクション発表以来、パステルカラーやリボンモチーフ、レースなどを使ったオリジナリティのあるガーリーで”Kawaii”スタイルはニューヨークのファッションシーンをけん引する一つの潮流を確立した。BLACKPINKのジェニーが着用していたことで注目を集めたほか、今ではニューヨーク・ファッション・ウィークのコレクション発表時には、会場に”サンディー リアン ガールズ”たちが押し寄せるほど、厚い顧客層がついている。

コレクションの中心として構成されるのは「ギャップ」を象徴する素材でもあるデニムをはじめとした定番アイテムだ。プリーツ デニム ミニスカート(1万1900 円)、ローライズ ‘90s ルーズカーペンターデニム(1万4900 円)や定番のフリースを再解釈した“エクストラ ヘビーウェイト ロゴ オーバーサイズパーカー ”(1万6990 円)、“ヘビーウェイト リボン オーバーサイズパーカー” (1万2900 円)もお目見えした。「ギャップ」の定番をベースに、リアンの得意とするリボンモチーフや、エコファーといったZ世代に刺さる素材やデザインがポイントとして差し込んだ。

今回のコレクションは幼少期にリアンが「ギャップ」を着てローワー・イースト・サイドで過ごした日々を回想し、そこからインスピレーションを得たという。サンディにコラボレーションについて聞いた。

幼少期と現代で、今も変わらない「ギャップ」の価値

――本コレクションを通じて、どの部分で「ギャップ」らしさを出そうと思いましたか?

サンディー・リアン(以下、サンディー):自分のブランドのシグネチャーと美学に「ギャップ」の象徴的な素材であるデニムやフリース─を融合させることでした。その体験は夢のようなことでした。特にこのカーペンタージーンズは、私たちのクリエイティブなDNAが理想的に結びついたアイテムだと感じます。私は子供の頃からずっと「ギャップ」のデニムが大好きだったので、そこに自分らしいアレンジとしてブランドの定番でもあるリボンのディテールを加えられたのは、とても貴重な体験でした。

――「ギャップ」とのコラボレーションでなければ表現できなかったことは?

サンディー:私は「サンディー リアン」の創設者として普段はブランドをまとめて仕事をしていますが、今回のプロジェクトでは「ギャップ」のチームと一緒に仕事をできたことがこれまでで最も素晴らしい学びの経験でした。彼らの細部へのこだわりと、私のビジョンを形にしようとする姿勢には圧倒されました。私はコレクションのデザインやインスピレーションに専念しながら、専門家チームに実行を任せられる環境は夢のようでした。

――お気に入りのアイテムは?

サンディー:私は息子のレイナーを育てる新米ママなので、ベビーコレクションのフーディとジョガーパンツのセットに夢中なんです。とてもユーモラスで遊び心があって、まさに今回のコラボレーションで表現したかった雰囲気を商品化できました。息子のレイナーがこのセットを着てキャンペーンに登場しているのを見ると、自然と笑顔になります。身近にいる赤ちゃんたちに、このセットをプレゼントするのが待ちきれません!

ーー今回のコラボレーションは、どのようなところが現代にマッチしている取り組みだと思いますか?

サンディー:このコラボレーションの特別なところは、90年代に子ども時代を過ごした私にとって「ギャップ」がどれほど大切な存在だったか、そして今でもその「ギャップ」がエターナルでいかに現代的で魅力的に感じられるか、という点です。「サンディー リアン」にとってこのワクワクする瞬間の一部になれることを光栄に思います。

子どもの頃、「ギャップ」に行っては服を触りながら、大人になったらどんなものを着るだろうと想像していたことを覚えています。もしあの頃の自分に、今の私たちの状況を伝えたら、きっと信じられなかったでしょうね。実際に今の私も、まだこの夢のようなコラボレーションが実現していることがまだ信じられません。

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