ファッション

「トッズ」2014-15年秋冬ミラノ 今季はイタリアン・ライフスタイルを体現

 アレッサンドラ・ファッキネッティによる「トッズ」は、ジェットセッターのためのワードローブを披露した前回に続き、タイムレスでエフォートレスなスタイルを提案した。テーマは「オープンルームズ」。ファーストルックは耐水加工が施された、薄くなめされたレザーのコート。ハイネックから白いミンクがのぞく。ミンクはその後もネックウエアやアームウエアとして登場する重要な素材のひとつ。柄として重要なのは、まずチェック。白いロングコート、オフショルダーの紺の中綿ドレス、セーター、プルオーバーなどに大きなパターンが用いられ、エレガントなスタイルにマスキュリンでスポーティな要素を加えている。カーペットに使われたジオメトリック模様もコート、ポンチョ、ハンドバッグに登場。それぞれのカラーのレザーをはめ込んでこの模様をかたどっており、メイド・イン・イタリーの技術を感じさせる。前回同様「レザーをコットンのように使う」というのが根底にあり、レザーのボウタイブラウスやアシンメトリーのスカートも軽やかだ。

 

 もちろん、レザーのクオリティの高さは、その光沢やランウェイでなびく薄さからもよくわかる。レザーのつばの広い帽子、ペプラムのようなレザーベルトの提案も斬新だ。今回もショーはPAC 現代美術で開催したが、このコレクションのためにカーペットをすべて張り替え、彼女のアトリエ同様に50?70年代のインテリアを揃えた。イタリアのライフスタイルを体現するため、というファッキネッティのこだわりが空間からもわかるコレクションだった。

 

トッズ?2014-15年秋冬コレクション 全ルック

2014-15年秋冬ミラノ・コレクション関連記事

2014-15年秋冬ミラノ・コレクション スケジュール

?

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

独立系クリエイティブ集団が台頭、クリエイターの新潮流を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合え…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。