ファッション

「ザラ」が躍進、環境に優れたグローバルブランド・ランキング発表

 インターブランドは6月24日、「グローバル・グリーンブランド・ランキング(Best Global Green Brands 2014)」の記者発表会を開催した。「環境パーセプション(消費者に与えるイメージ)」と「環境パフォーマンス(実際の活動)」の2軸から各社の環境活動における総合評価の指標を決定し、環境に優れたグローバル企業のランキングトップ50を全世界同時に発表。今年度は、3年連続で首位を独占していた「トヨタ」が初めて「フォード」に席を空け渡した。

 

 「グローバル・グリーンブランド・ランキング 2014」の首位に輝いたのは、自動車メーカーのフォードだ。続いて、昨年トップの「トヨタ」「ホンダ、日産と自動車ブランドが上位を独占。「イケア」「ザラ」は大幅に順位を上げ、躍進した。

 

 両社がランクアップした理由について、和田千弘インターブランドジャパン代表取締役社長CEOは、「パフォーマンスの向上がみられる。これまでファッションブランドは、環境経営について立ち後れていたイメージがあるが、『ザラ』はパフォーマンスが年々高まっている。環境団体から取り扱い製品について問題提起された際の速やかな対応等も、高い評価の原動力となった」と考える。このほか、「アディダス」「アップル」「ロレアル」「ナイキ」「H&M」「コカ・コーラ」「スターバックス」などもランクインしている。

 

 和田社長は、「今年のランキングのキーワードは2つ、"パティシペーション"と"コラボレーション"だ。企業単体ではなく、複数の企業が取り組みに参画しているのが特徴的。相互に協同して、環境に対して新しい活動をしている。また、(国内の)消費者が、このように環境問題に取り組む企業に対して、好感を持つ傾向がみられた」と、ランキングの動向や調査結果について語った。

 

 インターブランドは、イギリス・ロンドンで設立されたブランドコンサルティング会社。現在ニューヨークに籍を置く同社には、総計約1200人のコンサルタントとクリエイターが所属している。「ブランドは経営の対象である」という捉え方から、ジャンルが異なる各ブランドの価値を公平に評価することができる独自の指標(GAP)をつくり、さまざまな視点から評価を行なってきた。

 

(※GAP=パフォーマンス ー パーセプション)

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