ファッション

セールスフォースがクラウド型ECサービスのデマンドウェアを買収

 CRMの世界最大手企業のセールスフォースは、クラウド型のECプラットフォーム企業のデマンドウェアを買収する。買収金額は約3000億円。セールスフォースは、ビッグデータやスマホを経由したIoT(モノのインターネット化)テクノロジーの開発に力を入れており、クラウド型のECシステムで成長著しいデマンドウェアを取り込むことで、消費者とのワン・トゥー・ワンのサービスを拡充する考え。ECだけでなく、店頭も含めたプロモーションや顧客管理などの商取引全般のデジタル化が進む中で、有力企業の合従連衡が進んできた。

 ECのプラットフォームには、ECの運営会社が提供されたソフトウエアを端末にダウンロードし、自社でサーバーを立てるパッケージ型と、システムをネットを経由して利用するクラウド型の2つがある。ネットの技術は日進月歩で進化する一方で、パッケージ型の場合はバージョンアップごとに膨大なアップデート費用が必要になるため、常に最新のテクノロジーやサービスを利用できるクラウド型がここ最近は注目を集めている。
日本では昨年12月に、デマンドウェアと、ECの受託運営会社大手のダイアモンドヘッドとルビー・グループの2社が提携を発表。日本でも本格的にクラウド型の導入がスタートしていた。海外では「アディダス」「プーマ」「ラコステ」「ブルックスブラザーズ」「マークス&スペンサー」「ロレアル」などが導入している。

 調査会社のガートナー社によると、世界全体のデジタルコマースに関するソフト費用は年率14%で拡大しており、2020年までに約9000億円に達する見込み。

【関連記事】
米国のクラウドECサービスと日本の有力EC支援2社が提携、日本のECにもクラウド時代到来か

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。