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インバウンド活況 J.フロント、高島屋が上方修正

インバウンドの活況によって百貨店の売り上げが好調だ。J.フロント リテイリング(JFR)と高島屋は28日、免税売上高が大幅に伸びたことを受け、通期業績予想を上方修正した。

JFRの2025年2月期予想の修正後は、売上高1兆2150億円(修正前は1兆2000億円)、営業利益415億円(同375億円)。心斎橋や渋谷といった都心部のインバウンドによる免税売り上げが大きく全体の売上高をけん引した。

大丸心斎橋店の3〜5月期の売上高は前年同月比44.7%増だった。免税売上高は前年の約2.9倍に跳ね上がり、全体の売上高に対するシェア率は47%に達している。心斎橋パルコにおいても売上高は同44.7%増、渋谷パルコも同41.7%増と好調を維持する。免税売上高のシェア率も心斎橋が31.7%、渋谷店は40.6%に達している。

高島屋の25年2月期予想の修正後は、売上高5114億円(修正前は4970億円)、営業利益550億円(同500億円)。JFRと同様、インバウンド活況が全体業績の押し上げに貢献している。当初850億円としていた通期の免税売上高の予想を1250億円に上方修正した。

3〜5月期の免税売上高は前年の約3倍に膨れ上がった。とくに中国からの訪日客の伸び率が高く、免税売上高の60%を占めるまで回復した。

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