
日本の主要ビューティ企業16社を紹介。国内の化粧品市場は円安が大きな追い風となりインバウンド需要が回復傾向にある。各社の業績はコロナ禍前の水準に迫るが、過去最高売上高を記録する企業も目立つ。コロナ禍前の日常生活が戻りつつあるいま、各社の取り組みに注目だ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月1日号からの抜粋です)
総合メーカー
花王

2023年12月期 売上高
1兆5325億円
2386億円※化粧品事業
最近の注目動向
化粧品事業のグローバル化を加速。「センサイ(SENSAI)」「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」「キュレル(CUREL)」はグローバル化の基盤づくりを推進し、「カネボウ(KANEBO)」「ケイト(KATE)」への戦略投資を拡大している。同事業の売上高は27年12月期に3000億円規模を目指す。24年はアイスタイルと「RNA共創コンソーシアム」を共同で設立し、化粧品の“マッチングシステム”を構築したサービスの実装を控える。ヘアケア事業は再構築を図り新ブランドを投入。
傘下ブランド
「カネボウ(KANEBO)」「センサイ(SENSAI)」「ケイト(KATE)」「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」「キュレル(CUREL)」「スック(SUQQU)」「アスレティア(ATHLETIA)」「RMK」「ルナソル(LUNASOL)」「エスト(EST)」「ソフィーナiP(SOFINA IP)」「フリープラス(FREEPLUS)」「アルブラン(ALBLANC)」「トワニー(TWANY)」「リサージ(LISSAGE)」「ミラノコレクション(MILANO COLLECTION)」「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」「デュウ(DEW)」「メディア(MEDIA)」「アンリクス(UNLICS)」「ビオレ(BIORE)」「オリベ(ORIBE)」「エッセンシャル(ESSENTIAL)」「メリット(MERIT)」「メルト(MELT)」「セグレタ(SEGRETA)」「ロリエ(LAURIER)」「アタック(ATTACK)」「バブ(BUB)」「メリーズ(MERRIES)」「キュキュット(CUCUTE)」「ハイター(HAITER)」「リセッシュ(RESESH)」など
資生堂

2023年12月期 売上高
9730億円
(詳細はこちら参照)
コーセー
2023年12月期 売上高
3004億円
最近の注目動向
2023年にメジャーリーガーの大谷翔平選手とグローバル広告契約を結び、主力の「コスメデコルテ(DECORTE)」の広告に起用。WBCで大谷選手のロッカールームの画像に商品が写り込んでいたことからバズが起こり、同ブランドは過去最高の売り上げを達成。“大谷効果”による売上高は50億円を超えた。24年も大谷選手の起用は継続、バレーボール男子日本代表の高橋藍選手ともスポンサー契約を結び「雪肌精」の広告に起用し話題を呼んだ。
傘下ブランド
「コスメデコルテ(DECORTE)」「雪肌精」「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」「アディクション(ADDICTION)」「インフィニティ(INFINITY)」「ヴィセ(VISEE)」「ファシオ(FASIO)」「ネイルホリック(NAILHOLIC)」「ソフティモ(SOFTYMO)」「米肌」「アウェイク(AWAKE)」「タルト(TARTE)」「アルビオン(ALBION)」「カルテHD(CARTE HD)」「スティーブンノル(STEPHEN KNOLL)」など
ロート製薬
2023年3月期 売上高
2386億円
最近の注目動向
スキンケア関連の売り上げ構成比は全体の約66%を占める。インバウンド需要も高い「メラノCC(MELANO CC)」や「肌ラボ」が寄与。2023年は美容医療発想の「ダーマセプトRX(DERMACEPT RX)」、Z世代向けの「カラミー(CALAMEE)」、エイジングケアの「ブルーミオ(BLOOMIO)」、肌悩みに寄り添う「エカ(EKA)」の4つの新ブランドを立ち上げ、スキンケア事業を拡大している。
傘下ブランド
「肌ラボ」「メラノCC(MELANO CC)」「オバジ(OBAGI)」「エピステーム(EPISTEME)」「ブルーミオ(BLOOMIO」「カラミー(CALAMEE)」「エカ(EKA)」「ダーマセプトRX」「スキオ(SKIO)」「メンソレータム(MENTHOLATUM)」「デオコ(DEOCO)」「ケアセラ(CARE CERA)」「オキシー(OXY)」「50の恵」「スキンアクア(SKIN AQUA)」「メンソレータムアクネス(MENTHOLATUM ACNES)」「ヘリオホワイト(HELIOWHITE)」など
ポーラ・オルビスホールディングス
2023年12月期 売上高
1733億円
最近の注目動向
主力の「ポーラ(POLA)」でシワ改善美容液の市場を創出するなど、研究開発力に長けている。2023年は泡状乳液“B.Aミルクフォーム”が剤形の面白さもあり、欠品もあったほど高評価を得た。「オルビス(ORBIS)」はリニューアルした“オルビスユードット”シリーズなどが貢献し売り上げ好調。育成ブランドに掲げていた「アンプリチュード(AMPLITUDE)」「イトリン(ITRIM)」は23年末で終売となったが、そのほかのブランドが好調で売り上げをカバーした。
傘下ブランド
「ポーラ(POLA)」「オルビス(ORBIS)」「ジュリーク(JURLIQUE)」「スリー(THREE)」「ディセンシア(DECENCIA)」「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」「フジミ(FUJIMI)」など
マッシュビューティーラボ
2023年8月期 売上高
166億円
最近の注目動向
コスメキッチン(COSME KITCHEN)・ビープル(BIOPLE)はナチュラル&オーガニックコスメを扱う店舗として確固たる地位を確立。ここ数年は自社ブランドの開発・育成にも注力する。独占販売契約のブランドを拡大するなど、新たな取り組みを積極的に実施する。
傘下ブランド
「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」「ビープル(BIOPLE)」「セルヴォーク(CELVOKE)」「トーン(TO/ONE)」「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」「ミティア オーガニック(MITEA ORGANIC)」「エコストア(ECOSTORE)」「トリロジー(TRILOGY)」など
通販・訪販
ファンケル

2023年3月期 売上高
1035億円
最近の注目動向
無添加化粧品のリーディングカンパニー。2003年に誕生した“マイルドクレンジングオイル(マイクレ)”は、累計販売数1億本(20年9月時点)を突破。そこから派生した“黒のマイクレ”が23年4月に登場し、約4カ月で累計販売数100万本を超え、ブランドの核となるアイテムとして存在感をさらに高めている。2023年11月から使用済み化粧品PET容器を回収するリサイクルプログラムを国内全161店舗で実施し、環境に配慮した取り組みにも積極的だ。
傘下ブランド
「ファンケル(FANCL)」「アテニア(ATTENIR)」「ブランシック(BRANCHIC)」など
DHC

2023年7月期 売上高
874億円
最近の注目動向
2023年4月に創業者がしりぞき、経営体制を刷新。会長、社長、副社長の3人が代表権を持ちグローバルな市場環境の変化に素早く対応しながらさらなる成長を実現する体制を構築中だ。成長に向けた全社横断型のプロジェクトを始動し、その一環として「DHC」の創業時から大切にする“オリーブバージンオイル”に再び注力し、原点回帰で新たなスタートをきっている。
傘下ブランド
「DHC」
ノエビアホールディングス

2023年9月期 売上高
625億円
最近の注目動向
ドラッグストアで購入できる手軽さがありながら旬なカラーを楽しめる「エクセル(EXCEL)」は、4色アイシャドウがブランドをけん引する。皮膚科医が動画配信でも機能性の高さをたたえた豆乳イソフラボン含有で注目を集めた「なめらか本舗」も幅広い層から支持を集める。
傘下ブランド
「ノエビア(NOEVIR)」「ノブ(NOV)」「エクセル(EXCEL)」「なめらか本舗」「スペチアーレ(SPECIALE)」など
日本メナード化粧品
2023年3月期 売上高
368億円
最近の注目動向
「メナード フェイシャルサロン(MENARD FACIAL SALON)」シリーズのイメージキャラクターを15年以上務める女優の深田恭子のCMでおなじみ。2023年12月には最高峰スキンケアブランド「オーセント(AUTHENT)」で11万円のクリームを7年ぶりにリニューアルし、パッケージも大胆に変更したことも話題となった。
傘下ブランド
「オーセント(AUTHENT)」「エンベリエ(EMBELLIR)」「イルネージュ(ILLUNEIGE)」「フェアルーセント(FAIRLUCENT)」「薬用ビューネ(BEAUNESS)」「ジュピエル(JUPIER)」「クロワ(CROWA)」など
ヘア系
マンダム
2023年3月期 売上高
670億円
最近の注目動向
創業100周年にあたる2027年を最終年度にした中期経営計画の一環で事業領域の拡大や新ブランドを相次ぎ投入。昨年はEC限定のD2Cブランドとして、現代女性をターゲットにした「ホリーディア(HOLIDEA)」と30代男性をターゲットにしたオーガニックコスメブランド「アオノ(AONO)」が誕生。美容家電市場にも参入し、男性用に特化した美容家電ブランド「イウム(IUM)」を立ち上げた。
傘下ブランド
「マンダム(MANDOM)」「ギャツビー(GATSBY)」「ルシード(LUCIDO)」「ルシードエル(LUCIDO-L)」「ビフェスタ(BIFESTA)」「ホリーディア(HOLIDEA)」「イウム(IUM)」「アオノ(AONO)」「丹頂」「ピクシー(PIXY)」など
ホーユー

2023年3月期 売上高
525億円
最近の注目動向
市販品ヘアカラー市場において国内シェア29年連続1位(インテージSRI・SRI+調べ/期間:調査開始後1995年1月~2023年12月/金額シェア)を誇る。2006年から白髪改善研究を進め、昨年、ハーブのヤーバサンタに含まれるステルビンに白髪改善と予防も期待できることが明らかになった。
傘下ブランド
「ビゲン(BIGEN)」「メンズビゲン(MEN'S BIGEN)」「シエロ(CIELO)」「ビューティラボ(BEAUTYLABO)」「ビューティーン(BEAUTEEN)」「ソマルカ(SOMARCA)」「プロマスターカラーケア(PROMASTER COLOR CARE)」「バイカルテ(BYKARTE)」「イロジカケ(IROJIKAKE)」「ナイン(NINE)」「ラブカ(LUVCA)」「ミュミュ(MIEU MIEU)」「ケアミー(CARE ME)」
ミルボン
2023年12月期 売上高
477億円
最近の注目動向
2023年12月期は過去最高の売上高を記録。ヘアケアのプレミアムブランド「オージュア(AUJUA)」「グローバルミルボン(GLOBAL MILBON)」がけん引した。24年1月1日付で、取締役 経営戦略・情報企画・コーセーミルボンコスメティクス担当だった坂下秀憲氏が社長に就任した。
傘下ブランド
「ミルボン(MILBON)」「オージュア(AUJUA)」「インプレア(IMPREA)」「エルジューダ(ELUJUDA)」「ミインカール(MIINCURL)」「エルミスタ(ELMISTA)」「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」など
I-NE
2023年12月期 売上高
416億円
最近の注目動向
2023年12月期は4期連続で過去最高売上高を更新。中でも「ヨル(YOLU)」の売上高は前年同期比93%増の136億円と躍進し、全体を押し上げた。25年12月期を最終年度とする中期経営計画では、約10の新ブランドの投入を掲げ、マルチブランド戦略を加速する。
傘下ブランド
「ボタニスト(BOTANIST)」「ヨル(YOLU)」「サロニア(SALONIA)」「ドロアス(DROAS)」「キュラップ(QURAP)」「ドクターシュワン(DR.SYUWAN)」「ウェルプ(WELLP)」「エンスィ(ENNTHY)」「マーフィー(MURPHY)」「アクオル(AQUALL)」「カロミー(CAROME.)」「リンクフェード(WRINKFADE)」など
美容機器
MTG

2023年9月期 売上高
601億円
最近の注目動向
「リファ(REFA)」の美顔器ローラーでブランド力を高めたが、ここ数年は日本のプロフェッショナルの技を最新テクノロジーで再現する新しい商品カテゴリー“リファビューテック”から展開するドライヤーやシャワーヘッドなどが売り上げに貢献している。
傘下ブランド
「リファ(REFA)」「シックスパッド(SIXPAD)」「オン&ドゥー(ON&DO)」「メグリー(MEGLY)」「ニューピース(NEWPEACE)」「スタイル(STYLE)」など
ヤーマン
2023年4月期 売上高
429億円
最近の注目動向
2028年を最終年度とする中期経営計画で売上高700億円を目標に掲げる。昨年は設立45周年を記念し、日本初(日本マーケティングリサーチ機構調べ)の進化するAI美顔器“ハケイ”を発売した。11月には東京・銀座に旗艦店をオープン。FDAやNMPAなどの各国の認証登録を推進するほか、表情筋研究所での産学共同研究や設備投資の強化を図っている。
傘下ブランド
「ヤーマン トウキョウ ジャパン(YA-MAN TOKYO JAPAN)」「ヤーマン プロフェッショナル(YA-MAN PROFESSIONAL)」「ミーゼ(MYSE)」「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」「マカナイ(MAKANAI)」「ハカセボーテ(HAKASE BEAUTE)」「ジェットフロス(JETFLOSS)」など