優れた美容技術者を表彰するヘア業界で最も名誉ある賞の一つ「ジャパン ヘアドレッシングアワーズ(JHA)」の受賞者が発表された。同アワードは、年度ごとに優れた創作活動をした美容技術者を部門別に表彰。部門は共催美容専門誌に掲載された作品を対象とする大賞部門と新人賞部門、一般公募作品を対象とするライジングスター部門に分かれている。
今回は、グランプリをヘアサロン「ドゥーブル(Double)」の根本貴司・総店長、準グランプリを「ロージ(Rougy)」の上原健一・代表、最優秀新人賞を谷口丈児・資生堂ヘア&メイクアップアーティスト、ライジングスター賞の最優秀賞を「ドゥーブル」の山下浩二・代表が受賞した。
グランプリの受賞は、2012年以降3年連続で資生堂所属のアーティストが独占していて、特に12?13年は準グランプリも資生堂のアーティストが受賞している。今回は、久々の資生堂以外のアーティストの受賞で、これまでの"美術作品"のような"静的"な作風から趣きが変わり、" 生っぽい"リアルなテイストの作品がアワードを制した。
なお、長年にわたって同アワードの審査員を務めているヘアサロン「ミンクス(MINX)」の高橋マサトモ代表は、今回のアワードについて「ノミネートされる作品のレベルは年々上がってきている。デザイン、技術、写真のクオリティー、見せ方、どれもがバランス良く仕上がっていると思う」と評価。そのうえで、受賞作品の傾向について「その中でも受賞される作品は、やはりオリジナリティーがあるというか、他にないもの、今までになかったもの、その人でなければ作れないだろうと思うもの、時代の新しさを一番に取り入れているもの、などが受賞される要素になると思う」と話す。栄冠をつかむには、テクニック+αの要素が必要なようだ。
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