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「YSL」の「ABUSE IS NOT LOVE」限定イベントにローラが登壇 パートナーへの暴力撤廃を訴える

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、以下 YSL)」は11月25日、親しいパートナーからの暴力に対する認知と啓発を広める社会貢献活動「ABUSE IS NOT LOVE(暴力は愛じゃない)」のPRイベントを開催した。抽選で招待された一般客が来場し、オンラインでも同時配信。当日はシークレットゲストとして同ブランドのジャパンアンバサダーを務めるモデルのローラが登壇した。

 身体的、性的、経済的、精神的及びパートナーによる行動のコントロールを含む暴力「IPV(INITIMATE PARTNER VIOLENCE=親しいパートナーからの暴力)」は世界で約11億人の被害女性が存在するとされており、世界的な社会課題とされている。「YSL」はこの課題を発端に、2020年に「ABUSE IS NOT LOVE(暴力は愛じゃない)」をグローバルな取り組みとしてスタートした。警戒すべき9つの暴力の兆候(1萎縮させる、2無視する、3脅す、4操る、5干渉する、6侮辱する、7嫉妬する、8管理する、9孤立させる)を明確に定義することで認知を広め、啓蒙活動を行う。さらに、同課題に取り組む非営利団体への寄付と、30年までに200万人への啓発活動を目標とする。昨年末からはNPO法人「女性ネットSaya-Saya」とパートナーシップを組んで活動している。

 ローラが登場したトークセッションでは9つのサインについて紹介した。ローラは、「『干渉する』は、恋人でも夫婦でも『どこにいるの?』『何をしているの?』と言わなくてもお互い大丈夫だと言える関係でいることが大切。『嫉妬する』は、生活していてよく感じるし、深いものだと思います」と考えを述べた。さらに、理想のパートナーシップについて、「お互いをリスペクトできる関係です。そして大人になっても子どもの心を持って冗談を言い合えたり、ダメなところを見せられたりできるような関係が理想です」とコメントし、イベントの最後には「『ABUSE IS NOT LOVE』をきっかけに学んだことをもっと色々な人に伝えていきたいです。どんなことが起きても自分を愛することはとても大切なこと。たくさんの人が自分を愛するようになったら、もっとうれしい」とメッセージを送った。

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