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7月1日からプラスチック製レジ袋有料化 マイバッグ無料配布や風呂敷推しなど各社の動きをチェック

 改正された「容器包装リサイクル法」に基づき、7月1日から各種小売店で使われているプラスチック製のレジ袋が有料化される。コンビニやスーパーなどへの影響が特に大きいが、ファッションやビューティ企業と関連のある店舗ももちろん有料化の対象だ。この機会にエコにフォーカスした販促を打ち出す企業もある。1日を前に、改めて有料化の意図をおさらいすると共に、各社の施策を紹介する。

 今回有料となるのは、小売店で商品を購入した際に提供される、持ち手の付いたプラスチック製レジ袋。「(プラスチックに関しては)廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もある」(経済産業省)ことから、有料化となった。ただし、1.フィルムの厚さが50マイクロメートル以上で繰り返しの使用が可能な場合、2.海洋生分解性プラスチック配合率が100%の場合、3.バイオマス素材(化石燃料でなく動植物に由来する有機物である資源)の配合率が25%以上の場合は有料化から除外される。

 アパレルやビューティ業界ともつながりの深い小売店でいえば、百貨店は食品フロアでプラスチック製レジ袋の使用率が高い。三越伊勢丹ホールディングスは1日から、国内グループ百貨店全店で食品用のプラスチック製レジ袋を順次廃止する(取引先ショップがプラスチック製レジ袋を提供する際は有料)。その代わりに、グループ共通デザインの黒い無地の有料紙袋(大サイズ50円、小サイズ30円)を導入。FSC認証紙を使い、従来の紙袋よりも地厚にし、はっ水加工も施した。伊勢丹のアイコンとしておなじみのタータンチェック柄などのマイバッグ(900円)も同時に発売する。なお、食品フロア以外では1日以降も従来通り紙袋を無料で提供する。

 そごう・西武は食品に限らず、全15店の全売り場でレジ袋を有料化する。バイオマス素材を30%含むプラスチック製レジ袋は食品用が3~8円、一般用が5~70円。FSC認証紙の紙製レジ袋は一般用が10~50円、特選が100円。

 松屋はプラスチック製レジ袋を3~10円に有料化する。同時に松屋銀座本店で推しているのが“元祖マイバッグ”としての風呂敷だ。7階の呉服売り場に風呂敷を15サイズ約100種(550~2万7500円)そろえ、持ち手として使えるリングなども別売りで打ち出す。ジーンズのバックスタイルのようにポケットが付いたデニム地の風呂敷(1万3750円)などがおすすめ商品。

 SPAメーカーや専門店では、アダストリアが1日から、店頭で商品を購入した客に計50万枚のマイバッグを配布する「REBAGシュウカン」キャンペーンを実施する。同社は14年からマイバッグの利用促進・レジ袋の削減を目的に、レジ袋(紙製、プラスチック製問わず)の包装を辞退した客に自社EC「ドットエスティ」や店頭で使用できるポイント10ポイントプレゼントしてきた。その結果、年々レジ袋の辞退は増え、20年2月期までに累計で171万枚のレジ袋が削減できたという。同社が扱うプラスチック製レジ袋はフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のため、有料化はしない。

 しまむらは5月から、プラスチック製レジ袋をバイオマス素材を25%以上含むタイプに順次切り替えてきた。それによって、今回の有料化の対象からは外れる。また、「今後のさらなる制度変更を見据え」、一部サイズではプラスチック製に代えて紙製レジ袋を導入。7月1日以降もレジ袋はプラスチック製、紙製共に無料で提供する。

 また、「H&M」や「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」といったグローバルSPA、「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY)」を運営するストライプインターナショナルなどは、18年末以降、プラスチック製レジ袋に代えて紙製レジ袋の導入と有料化を進めてきた。

 レジ袋有料化の影響が最も大きいといっていいコンビニ業態はセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社がプラスチック制レジ袋を1枚3円(セブンイレブンはサイズによって違いあり)とすることを発表している。また、有料化を前にレジ袋削減の啓もうとして、さまざまな取り組みも行われてきた。JR東日本は「スノーピーク(Snow Peak)」、日本環境設計と組んでマイバッグを企画し、6月16日から駅内のコンビニ「ニューデイズ」などで500円以上の購入客に50万個を配布した。「ナチュラルローソン」はメルカリと組み、伊坂幸太郎や吉本ばなな、筒井康隆の小説を印字し付加価値を付けた、バイオマスプラスチック50%以上配合の“読むレジ袋”を6月24~26日に無料配布。両社とも既に配布は終了している。

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