ファッション

「写真はもう死んだ」 巨匠ニック・ナイトが語るデジタル時代のイメージメーキング

有料会員限定記事

 新型コロナウイルスの危機は、ランウエイショーや紙媒体という昔ながらの物理的フォーマットを重視してきたファッション業界にデジタル化という大きな変革をもたらしている。ただし、多くの業界人にとってなじみのないデジタルへの移行は、“月旅行”と同じくらい難しいものだ。そんな人々に耳を傾けてほしいのは、常に時代の先を見据えて、30年以上にわたり第一線で活躍を続ける巨匠ニック・ナイト(Nick Knight)の言葉だ。

 写真家としての地位を築きながらも“服の動き”の重要性を信じるナイトは、1980年代から映像を取り入れ、その後もテクノロジーを駆使した新たなファッションの表現に取り組み続けている。2000年には、デジタルでの表現の可能性を探求するためにファッションウェブサイト「ショースタジオ(SHOWSTUDIO)」を創設。山本耀司やアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)といったデザイナーたちとのコラボレーションや、グローバルブランドの広告キャンペーン、有名ファッション誌のエディトリアルで知られる一方で、新進気鋭のデザイナーやアーティストとのプロジェクトにも力を注いでいる。そんなナイトのこれまでのキャリアや信念に迫るとともに、ファッション業界に押し寄せる変化の波についての意見を聞いた。(この記事はWWDジャパン2020年6月8日号からの抜粋に加筆しています)

1980年代からファッションの
映像での表現に着目

この続きを読むには…
残り6894⽂字, 画像6枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。