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知花くらら「ロレアル‐ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞の理由

7月8日、日本ロレアルは2015年度第10回「ロレアル‐ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の受賞者を発表し、授賞式をフランス大使公邸で開催した。

そこで特別賞に選ばれたのが、モデルの知花くららだ。科学をはじめ教育の分野への夢と希望を多くの人に与えるとともに、社会的発信力があり、若い女性のロールモデルとなる個人または、団体に贈られる賞で、知花が日本人初の国連WFP日本大使を務めたことも選出の理由となった。授賞式の後に、知花くららに今回の受賞についてインタビューした。

WWDビューティ(以下、WWD):受賞を聞いたときにどう感じたか?

知花くらら(以下、知花):私でいいのだろうかと思いましたが、受賞することで、国連WFPの活動について、お話できる機会も増えるので、ありがたいと感じている。もっと多くの方に活動が認知されたらと。

WWD:2007年から国連WFPの活動をしているが、どういう経緯で引き受けることになったか?

知花:引き受けるというより、こちらからお願いした。国連WFPの学校給食プログラムとは、発展途上国の学校で給食を出すことで、母親も働き手である子供を学校に行かせようと思うし、学校に来た子どもは勉強の機会を得る。給食がキッカケで教育につながるという素晴らしいプロジェクト。そもそも、上智大学で国際教育学を学んでいた私にとって、子どもたちの教育が世界にあまねく広く普及するには、どうすればいいか?というのが研究のテーマだった。そのころから、子ども、教育、女性というキーワードが常に頭にあったので、国連WFPの活動について聞いたときは、とても前向きな意義のあることだと感じた。子供たちがおなかいっぱいになって、教育も受けられるという、わかりやすい取り組み。そこで、ぜひ一緒に活動したいとお願いした。

WWD:2008年にザンビアを視察されてどうだったか。

知花:大学で研究しているときから、文献を見てもわからないことがある、現地の状況を見たいという思いがあった。だが、実際に行ってみて、あまりの状況にショックを受けた。今まで自分が無意識に持っていたモノサシで測れない状況が広がっていた。これは豊かなのか、貧しいのか、いいのか、悪いのか。何が人々にとって幸せなのかがまったくわからなくなり、とても混乱した。同時に、現地の子供たちや母親たちが、貧しくて苦しいはずなのに、みんな笑顔で迎えてくれるので、元気をもらった。戻ってきて、無力な自分に落ち込んだりもしたが、トークショーなどを通じて、私が行って実際に見たこと、感じたこと、現状を伝えること、そしてそれを続けることが、私の役割ではないかと前向きになれた。

WWD:2013年には国連WFP日本大使に日本人として初めて就任した。何かそこから活動が変わったりしたか?

知花:もちろん、発する言葉に責任が出てくるが、活動自体は実はあまり変わらない。毎年1回の現地視察を心がけてきた。周りの態度も変わってきた。最初の2~3年は偽善じゃないか?と言われ、苦しんだこともあった。また、自分が現地に行きたいという思いが強かっただけに、活動が中途半端じゃないか、と思い悩むこともあった。あるとき、「100やろうとしなくてもいい。10でも、5でも、まったくやらない0よりはずっといい」と言われて、吹っ切れた。その人はなにげなく言ったのだと思うが、私はそれで霧が晴れた。私の立場だからそ、できることをやればいいと。9年目に入る今は、活動に理解を示してくれる人が増えた。

WWD:今後やってみたいことは?

知花:もっと、みなさまにお伝えする機会を増やしたい。ACジャパンでの国連WFPのCMのおかげで認知度があがったので、感謝している。みなさまのご理解とご寄付で成り立っている活動なので。これからも、勉強しながら、自分にできることを積み上げていきたい。毎年1回の現地視察で、子供たちと遊んだり、現地の方々とふれあうことも続けていきたい。活動が中途半端じゃないか、という葛藤はまだあるが、訪れた地域の人々がどんな状況で、何を必要としているのかを、どう伝えるのか?それを常に考えてながら、取材を受けたり、原稿を書いたり、ブログを書いたりしたい。国連WFPの活動を続けるには、今の(モデルなどの)仕事も、がんばらなければ。私にとっては大事な2本柱であり両輪。やっとこの活動も9年目。ユニセフ親善大使を30年以上という大先輩、黒柳徹子さんを目指して、地道に続けていきたい。

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