2014年秋にガールズグループE-girlsとFlowerを脱退した武藤千春が今春、新ブランド「ブライジー(BLIXZY)」をスタートした。運営は、彼女の母である武藤紫帆・社長と武藤社長の幼なじみという佐藤浩一・取締役によるビークルーが行い、デザインからプロモーション、カタログのモデル、スタイリングまでは、全て武藤千春が手掛けている。「ブライジー」は、ユニセックス向けのカジュアルストリートブランド。モノトーンとブランドロゴを基調にしたシンプルなデザインがそろう。現在は自社ECサイトのみでの販売だが、キャップ(5800円)は3分で200個、Tシャツ(5800円)とパーカ(9800円)は1日で計400個完売した。アーティストを経て、20歳になったばかりの武藤が次はファッションデザイナーとして、何を目指すのか?本人に聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):人気グループを脱退し、ファッションの道に進んだ理由は?
武藤千春(以下、武藤):母の影響で、幼い頃からブラックミュージックを聞いて育ち、歌うこと、踊ることが好きでした。高校一年生で歌手としてデビューし、音楽を軸にファッションやカルチャーなどあらゆることを吸収しながら、活動してきました。同世代のメンバーと楽曲に合わせた衣装を考えたり、新しいスタイルを探求したり、パフォーマーとしての視野を広げ、さまざまな経験を培ってきましたが、もっといろんなことに目を向けていきたいと思い、次のステージにステップアップすることを決めました。
WWD:ブランドのコンセプトは?アイデアはどこで得る?
武藤:「ブライジー」のコンセプトは、ダンススタイルを軸にしたストリートファッション。ミュージックビデオを見たり、SNSを見たり、音楽とファッションのそれぞれのトレンドをつかんで、アイデアソースにしています。私自身もカジュアルでメンズライクなスタイルが好きなんですが、私服を見た男性ファンが同じようにマネして着てくれたことがあって、「ブライジー」はユニセックスにすることで、男女問わず楽しめるファッションをもっと発信していきたいと思いました。女性には、“自分の新しいスタイルを発見する”入口になるよう、シンプルでありつつもオーバーサイズのシルエットやボーイッシュなロゴデザインで楽しんでもらえるアイテムを提案します。
WWD:「ブライジー」の意味は?
武藤:ブランド名は、アメリカのR&B歌手、メアリー・J. ブライジに影響を受けて。4歳の時に初めて行ったライブが彼女の来日公演でした。私にとっては、音楽の原点とも言える機会で、彼女から受ける影響力はとても大事なものです。ファッションの経験はないですが、私が体験してきた音楽のバックボーンが「ブライジー」のアイデアにつながっています。