2015年春夏のパリデビューは『シャドー(影)』、2シーズン目は『ライト(光)』をテーマに発表してきた。3シーズン目の今回は、『リフレクト(反射)』をテーマにコレクションを見せた。「通常、反射とは同じものが反射することを指し、目で見たものと同じものが跳ね返るという現象だが、洋服を通じて、違うものを跳ね返すことができないかと思ったのがきっかけだ」と森永邦彦。今回発表したのは、全て道路標識や工事現場の看板などに用いられるリフレクターの技術を用いた服。「安全性を求めて開発されたリフレクター素材だが、その技術を用いて違う柄や色を跳ね返すことができないかと考えた」。半年間、素材メーカーと取り組み、新素材の開発に成功した。
[rel][item title="【レポート】「アンリアレイジ」2016年春夏パリ パリコレ3回目は全員参加型 スマホで撮ると全く違う服が映るコレクション" href="http://www.wwdjapan.com/collection/report/anrealage/2016-ss-paris-collection/" img="http://www.wwdjapan.com/focus/wp-content/uploads/sites/4/2015/10/anrealage-og.jpg"][/rel]「無地がボーダーになったり、白がカラフルになったり。一見シンプルなものが、千人針の手差しのようなものが出てきたり。スマホで撮ってみないとわからない洋服を提案した」。従来の再帰性反射は受けた光をそのまま同じ光で反射するが、今回の再帰性反射は、受けた光を異なる色や柄にして反射するものだ。
リフレクションは、糸を作ってジャカードに織り込んだり、フィルムのようなものをボンディングしたりした。「安全性を目的にした素材を再帰性反射塗料技術の開発会社と協業し糸から作った。布の柔らかさを作り出す過程は面白かった」。
「アンリアレイジ」はリアルとアンリアルをテーマに活動してきた。「服作りだけではなく、洋服を見る環境も含めて表現したかった。今回は目で映っているものと、フラッシュ撮影したときに違う現実が浮かび上がってくるもの、つまりリアルとヴァーチャルを表現した。どちらもリアリティだと考えているし、リアルとヴァーチャルの垣根を洋服で超えたいと思い表現した。服の造形もスカートを上にリフレクションさせてドレスにしたり、洋服の中心をリフレクションさせてみたり。何かを繰り返したりして表現した」。
スマホを使ったショーを構成したことに関しては「3年前はできなかった。今は、みんなスマホを使ってショーを見ている。そこに違和感があった。でもそれを正面からやってみようと思った。目で見ているものと画面でみたものが違うことを表現したかった」とコメント。3シーズン目に更なる飛躍を見せた。
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