ファッション

原宿の“アウトドア村化”に拍車 エリア内の直営店は19店舗に

 原宿のキャットストリートと明治通りを挟んだ周辺の“アウトドア村化”に拍車がかかっている。5月現在で、エリア内のアウトドアブランド直営店は19店舗。既に数年前から、このエリアがアウトドアブランドの激戦地と化していることは周知の事実だが、さらに加速している。皮切りとなったのは1998年オープンの「パタゴニア(PATAGONIA)」だ。「フロムファーストビル」で表参道発展の布石を打つなど、時代の仕掛け人として活躍していた浜野安宏がプロデュースし、「パタゴニア」をキャットストリート沿いにオープン。“裏”通り発展の礎を築いた。“表”の明治通り沿いにはゴールドウインが「ウエザーステーション」を94年にオープン(2000年に「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」に屋号変更)。この2店舗がけん引する形で、日本初出店を含めさまざまなブランドの直営店がこのエリアに徐々に出店。“キャットストリート周辺にはアウトドアブランドが集積している”という認識を高めた。

 2、3年前からはフットウエアやキッズ、ウイメンズなどカテゴリーに分けた専門店も生まれている。ここまで集中すると、ブランドが乱立することで過当競争となり顧客を奪い合うことが心配される。しかし、ゴールドウインの梶野富宏コーポレートコミュニケーション室長は「他社も含め、多店舗が存在することによりワンストップで買い物ができる。プラスに作用していることが多い」という。“競合”はいるが“共存”はできているという構図だ。

 矢野経済研究所によると、15年度のアウトドアアパレル市場は約824億円(予想)。数年前から前年度比103~107%の間で成長を続けており、他のスポーツアパレルと比較しても堅調に推移している。市場を押し上げる要因の一つが、タウンユースでの需要。最近では都会的なデザインやカラーリングのアイテムが増えており、「バートン(BURTON)」が「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」の相澤陽介デザイナーと立ち上げた「バートン サーティーン(BURTON THIRTEEN)」、「マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)」が「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔デザイナーと新ラインを作るなど、ファッションとアウトドアの関係性が密になっている。キャットストリートのアウトドア村化の隆盛は、ファッションブランドの関心がアウトドアへ向いているのも一助となっているのかもしれない。

【コラム】アウトドアブランドによる街着アパレルが続々登場 ▶︎

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