ビジネス

Lキャタルトン、AIパーソナルショッピングアプリ「グランス」に投資 米国や日本など15カ国でサービス展開

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)は、シンガポールに拠点を置くモバイルプラットフォーム企業インモビ(INMOBI)の子会社が運営するAIパーソナルショッピングアプリ、グランス(GLANCE)に戦略的投資を行ったことを明らかにした。金額などの詳細は非公開。

日本でもアンドロイドやiOSのアプリでサービス提供

グランスは、2025年5月にスタート。生成AIを活用したショッピングエージェントで、ユーザーの情報や好みを画像やチャットなどを通じて学習し、膨大な商品データを検索の上、ユーザーに合わせたスタイルやコーディネートを提案する。その中で気に入ったものがあれば、ブランドやショップから直接購入もできる、パーソナルスタイリスト兼ショッパーのようなサービスだ。すでにサムスン(SAMSUNG)、モトローラ(MOTOROLA)、アンドロイドTV(ANDROID TV)、ディレクTV(DIRECTV)と提携し、米国、日本、インドなど世界15カ国でサービスを展開している。同社によれば、アクティブユーザー数はテレビで6000万以上、モバイルで1300万以上。今回の取引で調達した資金は、AIモデルのさらなる進化とスケール化に充てるという。なお、日本では一部のアンドロイドOSのスマートフォンに事前搭載されているほか、iOS用のアプリなどを提供している。

「エージェントコマースは買い物方法を根本から変える」

Lキャタルトンのスコット・ダーンケ(Scott Dahnke)=グローバル最高経営責任者(CEO)は、「エージェントコマースは、消費者がいかにして商品を見つけ買い物をするかを根本から変えつつある。これに伴い、トレンドの作られ方も変わってくるだろう。スマートフォンという人々が日常的に多くの時間を費やす場所にあり、シームレスなパーソナルショッピング体験を提供するグランスは、こうした変化の最前線にある」と語った。

インモビおよびグランスの創業者であるナヴィーン・テワリ(Naveen Tewari)CEOは、「グランスはユーザーについて常に学習して進化し続ける、インテリジェントなアシスタントだ。ユーザーの好みやもちろん、最安値および最速で購入できるところを提案する」と述べた。

ブランド側の要望でグランスのトレーニングも可能

同氏によれば、グランスの米国における月次アクティブユーザー数はおよそ1000万で、1人あたり月120回程度“ショッピングプロンプト(指示文)”を送信。その15%程度が購入に至っているという。収益方法はアフィリエイトと類似しており、同サービスを通じて売れた商品の販売価格の一部を報酬として受け取っている。またブランド側がグランスに自社製品を深く理解し、ユーザーにその魅力をより適切に伝えてもらいたいと望む場合は、別途費用を支払うことでグランスのトレーニングを行うこともできる。

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