PROFILE: 中山淳雄/リ・エンターテイメント社長兼エンタメ社会学者

IPビジネスが隆盛を迎えている。一等地の商業施設にキャラクターショップがオープンしたり、ラグジュアリーブランドがコラボを発表したり。国籍や年齢、性別を問わず、多くの人が店に足を運び、商品に手を伸ばしている。この光景は2030年代も見られるのか。エンタメ社会学者として活動し、企業や行政にIPにまつわる助言を行う中山淳雄氏に聞く。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月26日号からの抜粋です)
盛り上がるIP産業
その背景は?
WWD:そもそも、なぜ今IPが盛り上がっているのか。
中山淳雄氏(以下、中山):デジタル化の要因が大きい。アニメは2013〜14年ごろ、「クランチロール」や「ネットフリックス」など配信サービスを通じて世界に広がった。海外人気の高い「進撃の巨人」もそのころの作品だ。漫画もほぼ同時期の15〜16年ごろに電子版が普及した。
WWD:デジタル化で、何が変わったのか。
中山:グローバルへの広がりやすさだろう。かつて米国で見られる日本のアニメは、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」など一部の人気作だけだった。今は配信サービスを通じて、膨大な作品にアクセスできる。
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