「アンドハニー(&HONEY)」などのビューティブランドを展開するCi FLAVORS(シーフレーバーズ)は8月25日、既存株主が保有する同社株式を、米投資会社KKRが運用するファンドに譲渡することで合意したと発表した。関係法令上の手続きなどを経て、KKRが新たな株主となる。取引額やKKRの出資比率は明らかにしていない。創業者の堀内勇作と大倉佳晃・社長最高経営責任者(CEO)もKKRとともに出資し、現経営陣が引き続き事業運営を担う。
Ci FLAVORSは2021年設立のビューティ・ライフスタイル企業。「アンドハニー」を手掛けるヴィークレアをはじめ、ステラシードやボトルワークスなど9社を傘下に持つコスメカンパニーのほか、「アーレス(AHRES)」を運営するアーレス、D2Cスキンケアブランド「ドクターサンロクゴ(DR365)」を展開するdr365、化粧品OEM事業などを手掛けるシースタイルなどでグループを構成する。米国や中国にも現地法人を置く。
同社はKKRのグローバルネットワークや消費財分野への投資・事業支援の知見を活用し、国内の既存事業の成長に加え、海外展開や人材・組織基盤の強化、新ブランド・カテゴリーへの進出、M&Aを加速する。「21世紀を代表する日本発のグローバル・ビューティ・グループ」を目指すとしている。株式譲渡後も経営体制や事業運営の方向性に大きな変更は想定せず、グループ各社の社名やブランド名も現時点で変更する予定はない。
Lキャタルトンの支援で成長、ブランドM&Aも推進
Ci FLAVORSはこれまで、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)およびグループ アルノー(GROUPE ARNAULT)と戦略的提携関係を持つ投資会社Lキャタルトン・アジア(L CATTERTON ASIA)をパートナーに事業を拡大してきた。24年6月には化粧品OEMなどを手掛けるシースタイルを子会社化し、同年9月には三上大進が立ち上げた「ドクターサンロクゴ」を展開するdr365の全株式を取得。同社は「ドクターサンロクゴ」の買収を初のブランドM&A案件と位置付けていた。
25年8月にはヤナギキャピタルパートナーズと資本・業務提携し、同社が運用するファンドがCi FLAVORSの少数持分を取得。タイのCPグループや台湾のCTBCファイナンシャルホールディング(CTBC FINANCIAL HOLDING)のネットワークを活用し、海外事業の拡大を進めてきた。
KKRの谷田川英治パートナー兼プライベートエクイティ日本代表は、Ci FLAVORSについて「消費者目線の製品開発力と多様なブランドポートフォリオを通じて、日本のビューティ市場において独自のポジションを築いてきた」とコメント。KKRのグローバルネットワークや事業運営の知見、投資実績を生かし、国内での持続的な成長と海外市場での事業拡大を支援するとした。
大倉CEOは、「国内既存事業のさらなる成長、海外展開、人材・組織基盤の強化、新規ブランド・新規カテゴリーへの挑戦、M&Aを含む成長戦略を一段と加速」するとコメントした。