ファッション

「ケイト・スペード ニューヨーク」に新ディレクター 「ダイアン フォン ファステンバーグ」などで活躍したジョナサン・サンダース

タペストリー(TAPESTRY)は7月21日、傘下に持つ「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターとして、デザイナーのジョナサン・サンダース(Jonathan Saunders)を任命した。同氏は8月26日付で就任し、プロダクトデザインとブランドのビジュアルアイデンティティーを統括する。

「ダイアン フォン ファステンバーグ」や「ティファニー」で活躍

サンダース新エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターは、スコットランド生まれの49歳。グラスゴー大学(University of Glasgow)で学んだ後、グラスゴー美術大学(The Glasgow School of Art)とロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校を卒業した。2003年10月に「アレキサンダー・マックイーン(ALEXIANDER MCQUEEN)」(当時)のクリエイティブ・コンサルタントとしてキャリアをスタートし、04年に「プッチ(PUCCI)」に移籍。同年に自身のブランド「ジョナサン・サンダース(JONATHAN SAUNDERS)」を立ち上げた。高度なプリント技術と大胆なパターン、色使いの美しさに定評がある。15年12月から18年3月まで 「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務め、16年10月に自身のブランドを終了。その後、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」と「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のクリエイティブ・コンサルタントを歴任し、25年4月にH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)が擁する「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」のCCOに就任した。

「ケイト・スペード ニューヨーク」は1993年の創業

「ケイト・スペード ニューヨーク」は1993年、雑誌のエディターだったケイト・スペードと夫のアンディ・スペード(Andy Spade)がニューヨークで設立。機能的で遊び心に満ちたバッグが世界中で人気を博したことを受け、シューズ、アパレル、アイウエア、ホームコレクションなどにカテゴリーを拡大し、ライフスタイルブランドとしてのポジションを確立した。99年には米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)に株式の56%を、2006年に残りの44%を売却。17年、コーチ(COACH、現タペストリー)が当時のオーナーから24億ドル(約3912億円)で買収した。

クリエイティブ面では、07年に創業者夫妻がブランドを離れた後、07〜17年はデボラ・ロイド(Deborah Lloyd)、18〜21年はニコラ・グラス(Nicola Glass)、22〜24年はトム・モーラ(Tom Mora)とジェニファー・リュー(Jennifer Lyu)が率いたが、ここ数年はデザインチームが手掛けていた。

サンダース新エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターのコメント

ケイト・スペード ニューヨークのエヴァ・アードマン(Eva Erdmann)最高経営責任者は、「当ブランドはポジティブでフェミニン、そして少しのウィットが持ち味だ。ジョナサンはそうしたブランドの中核や、顧客第一主義を深く理解している。彼は協力を旨とするリーダーであり、気分を高揚させるラグジュアリーである『ケイト・スペード ニューヨーク』を新世代の消費者に向けて発信するべくともに働くことを楽しみにしている」と語った。

サンダース新エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターは、「『ケイト・スペード ニューヨーク』という力強いアイデンティティーを持ち、顧客と感情的な深いつながりを持つアイコニックなブランドに加わることができて光栄に思う。同ブランドには誠実な視点や信念、そして30年に及ぶ歴史に基づく豊かなブランドコードを土台とした無限の可能性がある。ブランドのヘリテージに没入し、その精神を現代の消費者に届けていきたい。ブランドの明るい未来を形作っているチームに加わることを楽しみにしている」と述べた。

業績低迷が続く「ケイト・スペード ニューヨーク」

タペストリーの25年6月期決算は、売上高が前期比5.1%増の70億1070万ドル(約1兆1427億円)と過去最高となったものの、営業利益は同63.6%減の4億1500万ドル(約676億円)、純利益は同77.5%減の1億8320万ドル(約298億円)と減益だった。大幅な減益は主に販管費の増加や、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の買収を中止したことに伴う負債の償還によるものだという。

ブランド別での売上高は、主力の「コーチ」は引き続き好調で同9.8%増の55億9850万ドル(約9125億円)で着地。苦戦が続く「ケイト・スペード ニューヨーク」は同10.2%減の11億9710万ドル(約1951億円)だった。

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