化粧品を作り、売る。各社はその第一義的な役割を超え、自社の資産を使った活動により、社会との接点を広げている。地域との共創、インクルーシブな美容提案、無意識の偏見への気付きの提供、顧客参加型の子ども支援。業界の枠を超えたつながりや、そこで得た知見は、製品だけでは伝えきれない企業・ブランドの価値として積み重なっていく。(この記事は「WWDJAPAN」2026年5月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
他者理解を促す香りの体験
POINT
自分の中の決めつけに気づくことから始める
コーセーホールディングスは4月、中長期ビジョンにおけるサステナビリティ戦略に新たに5つの目標を追加した。そのうちの1つが体験を基本とする社会貢献活動だ。きっかけは、学生向けに行ったサステナビリティに関する講座だった。学生から「きれいの形は一つじゃないと言いながら、結局は企業側がある種の美しさを押しつけているのではないか」という率直な意見が投げかけられた。企業側が発信する美のメッセージを、生活者がどう受け取るのか。その距離を埋めるべく、一方的な啓発ではなく、体験を通じて価値観を共有する場作りに着目した。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
