PROFILE: 樺島義明/ビューティガレージ 社長兼COO

ヘアサロン業界の流通を担う美容ディーラーは、長らく“大手4社”と呼ばれる企業がけん引してきた。しかしここ数年、その4社に含まれず、ECを駆使して独自のポジションを築いてきたビューティガレージが大躍進。2024年度は売上高337億円(前年比約13%増)となり、業界トップクラスへと躍り出た。ここでは25年6月に同社の社長兼COOに就任した樺島義明氏に、躍進の秘訣と、サロン業界のインフラを目指す未来のビジョンを聞いた。
WWD:2003年、創業当時の事業は?
樺島義明社長(以下、樺島):私たちの事業は、美容器具の中古販売から始まりました。しかし早い段階で壁にぶつかり、「中古だけでは難しい。ならば新品を提供していこう」と方針転換。そこからメーカーの代理店となって製品を販売する“商社”としての機能と、自分たちで製品を開発・製造する“メーカー”としての機能の両方を持つという、当時としては非常に特殊な立ち位置を確立していきました。
WWD:当時の取り扱い製品は?
樺島:最初はサロンで使う椅子やベッドといった器具・機器が中心でした。しかし、日々のサロンワークで消費される化粧品や材料、備品といったカテゴリーを充実させる必要性を感じ、消耗品カテゴリーの強化に乗り出しました。結果的に、今では売上構成比で器具・機器を大きく逆転するまでに成長しています。直近のデータでは、化粧品・材料が全体の65%を占めるに至りました。この逆転劇は、ここ4、5年で起こった大きな変化です。
業界に先駆けて取り組んだECが寄与
WWD:ここ数年の躍進の背景は?
樺島:業界に先駆けてECに取り組んできたことが大きく関係しています。創業の中古事業からネット販売を主軸としていたため、私たちにとってECはごく自然な選択でした。特に化粧品のような消耗品はECとの親和性が非常に高く、品揃えとカテゴリーを拡充し、サイトの利便性を追求することで、多くのサロンに利用してもらえるようになりました。さらに、私たちはオフラインの拠点も重要視しています。もともと器具・機器のショールームとして全国の主要都市に構えていた拠点を、化粧品・材料の販売を強化するのに合わせて、美容師が実際に製品を見て、体験できる“ショップ”として機能を拡充させていきました。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
