「カネボウ(KANEBO)」は7月24日、ブランドを象徴するリップシリーズ“ルージュスター”から、第3のリップスティック“ルージュスタードラマ”(全9色うち限定2色、各5060円)を発売する。同シリーズはこれまで、第1弾の“バイブラント”で生命感あふれる「艶」を、第2弾の“ブリーズ”で呼吸するような「マット」を表現してきたが、第3弾は全く異なるアプローチとして、唇のフォルムを際立たせる「躍動的な輪郭」を提案する。
同製品は、唇の輪郭を鮮明にすることで、表情に躍動感と生命感をもたらすリップスティックだ。リップラインを縁取りやすいスリムな形状ながらも、滑らかな塗り心地を両立した。
日常に小さな奇跡=ドラマをもたらす口紅
コンセプトは「躍動的な輪郭」。これまでのリップ市場では、色持ちや艶の持続が重要視されていたのに対し、“カネボウ ルージュスタードラマ”は言葉を紡ぎ、表情を変える瞬間の“動く唇”が描くフォルムを際立たせることに特化している。開発を担当した伊藤永味子氏は、理想の輪郭を「リップライナーで引いたような平面的な線ではなく、密度の高い発色と立体感によって自然と浮かび上がるもの」と説明。製品名の「ドラマ」には、このルージュを塗布することで生まれる他者との関わりや会話が「日常に小さな奇跡=ドラマをもたらしてくれますように」というブランドの願いが込められている。
この「躍動的な輪郭」を実現するために開発した新技術が、“ドラマティカル フォルム ラスティング テクノロジー”だ。折れにくい強度が必要なスリムタイプは、マットで硬めの質感になりがちだが、今作ではあえて粒径の大きな球状粉体「シャープラインパウダー」を採用。これにより、一塗りで厚膜かつ濃密な発色をかなえつつ、スリムルージュとは思えない滑らかな塗り心地を実現している。
さらに、唇に密着させて水分でゲル化する“カラーフィックスオイル”と、シリーズ共通の“デューイグロスフィックスゲル”を組み合わせることで、時間が経過しても輪郭がぼやけず、色・艶・立体感が持続する処方を開発した。
未来の自分を愛おしく思える、「希望」のきっかけに

「カネボウ」は2020年のリブランディング以降、好調に推移している。特に25年9月に進化したフェイスクリームや、26年2月発売のパウダーファンデーションが市場をけん引しているという。木津裕美 KANEBOブランドグループ ブランドマネジャーは、「『カネボウ』は、未来の自分を愛おしく思える『希望』のきっかけになりたい」と語る。
こうしたブランドの思想を体現するパーツとして、今回焦点を当てたのが“唇”だ。生命力の源である唇に対し「形に関わらず、どの唇もその人の感情を映し出すすばらしいパーツ。ふっくらさせなきゃいけない、唇の山は美しくなければいけないといった、正解を求める時代に終止符を打ちたい」と熱く語る。単に唇に血色を与えたり、整えるのではなく、「感情が踊り出すような躍動感を与えることが今回の挑戦である」と述べた。