ルミネは9月10日、大型商業施設「ニュウマン高輪」を関係者に先行公開した。高輪ゲートウェイ駅前の巨大ビル2棟・約5万㎡に期間限定店を含む177店舗が出店する。地上150m(28階と29階)に日本全国から集めた500本の植物を配置した空中庭園を出現させたほか、3300㎡の書店スペースも導入し、「圧倒的な体験を世界目線で提案する」(表輝幸ルミネ社長)。9月12日に本格開業する。

最大の目玉は、28・29階の2フロア・8000㎡に500本以上の植物を配した飲食フロアの「ルフトバウム(LUFTBAUM:ドイツ語で空気の木の意味)」だ。屋外ガーデンなども含め、樹齢100年のチャボヒバや紅葉など、日本各地から厳選した樹木などを植栽。壁面にも散りばめた。ニュウマン高輪店長を務める鈴木和馬ルミネ執行役員は「妥協なく価値を追求した。圧巻の植物空間に仕上がった」と胸を張る。高級レストランやバー、割烹などが出店、総席数で1000席以上を集積した。
「ニュウマン高輪」は、29〜31階建ての3棟からなる巨大複合ビル「ザ リンクピラー(THE LINKPILLAR)」の一角を占め、商業エリアはノース(北館)とサウス(南館)の1〜5階のそれぞれに分かれ、「ルフトバウム」は北館の28・29階にある。周辺は、JR東日本が総事業費6000億円をかけて9.5ヘクタールを再開発しており、「ほぼゼロからの開発。(売り上げなどの)数字を掲げるつもりはない。『100年先の未来を作る』を掲げ、新業態などを開発したほか、多くの店舗でイベントやワークショップを実施する。いずれはテナント同士などのイベント・ワークショップなどで多層的で多彩なコミュニティーを醸成していく」考え。
物販は、「ユナイテッドアローズ」「トゥモローランド」「アーバンリサーチ」などの有力なセレクトショップを集積したほか、「バイレード」「イソップ」などの有力フレグランスブランド、「エルメス(HERMES)」「プラダ(PRADA)」といったラグジュアリーブランドのコスメ業態も導入している。