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ユナイテッドアローズ4~9月期、粗利益率がコロナ前の水準に回復

ユナイテッドアローズの2023年4~9月期連結業績は、売上高が前年同期比6.2%増の610億円、営業利益が同28.2%増の17億円、純利益が同32.7%増の14億円だった。主力の「ユナイテッドアローズ」において、都心部の売り上げ回復とインバウンド増加が寄与した。商品品質の向上とセール抑制に引き続き注力した結果、単体の売上総利益率は同0.7ポイント増の52.1%で、クロムハーツ事業が通年で除外された18年3月期以降、最高水準となった。

単体の既存店売上高は同7.2%増だった。客単価が同9.3%増加したものの買い上げ客数は同1.3%減少した。8日にオンラインで開催した会見で松崎善則社長は、「直近の想定以上の高気温でも前年をクリアしていることを評価している。買い上げ客数の減少は現時点では容認すべきと捉えているが、(25年を最終達成年度とする)中長期経営計画の期間を通じては、新規のお客さまに向けた事業開発も含めて準備を進める」と話した。

10月には新規事業開発の推進力を高めることを目的とした開発本部を新設。複数事業の開発を進行中だという。また11月24日には森ビルが開業する複合施設麻布台ヒルズに、新しいコンセプトのウィメンズストアを出店予定。「都心の中でも有数の富裕層が暮らす土地で、われわれとしてもハイエンドな商品群、また女性のニーズに特化したフェムケア商品やウェルネス関連商品などもそろえて望みたい」と意気込みを語った。

なお課題であるコーエンは、売上高が同2.8減の48億円で計画を下回った。秋冬からターゲットを見直した商品への切り替えを進めており、仮説検証を行いながら改善を図るという。

2024年3月期の通期の連結業績予想は、売上高は前期比6.3%増の1383億円、営業利益は同10%増の70億円、経常利益は同7.5%増の74億2000万円と据え置いた。

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