インスタグラムで“変形タンクトップ”が大ヒット、注目ブランド「リトルスージー」とは?

売れ筋ECインタビュー

2018/8/21 (TUE) 14:00
発売と同時に完売が続く「リトルスージー」の公式サイトから

 大阪にあるセレクトショップ「リトルスージーアパートメント(little $uzie Apartment)」が手掛けるプライベートブランド(PB)の「リトルスージー(LITTLE $UZIE)」が今夏、ファッション感度の高い女性を中心に大流行している。特にアシメントリーのタンクトップが人気で、SNSには多くのタグ付け画像がアップされている。現在ではECサイトに商品を掲載すれば瞬く間に完売するほどの盛況っぷりだが、同ブランドを手掛ける岡部大輔Nueba社長と、妻のパク・ヨンシン(朴英心)「リトルスージー」デザイナーに、ブランド設立の経緯と現在の売れ行きについて聞いた。

WWD:この夏「リトルスージー」がSNSで話題ですが、立ち上げの経緯を教えてもらえますか。

パク・ヨンシン=デザイナー(以下、パク):2人とも出身は大阪ですが、もともと東京で音楽をやっていて。私が音楽を辞めて何もしない時期があったんです。アパレルに関わることは何かやりたいと思っていたので、まずは買い付けた商品を販売するECサイトを始めました。

岡部大輔Nueba社長(以下、岡部):その後、2016年の正月に大阪に帰省した時、物件サイトを見ていて、いい場所を見つけたタイミングで実店舗「リトルスージーアパートメント」をオープンしました。

パク:私が高校生の頃から(実店舗のある)NOAビルには洋服のセレクトショップがあったんですけど、一時期南船場一帯が低迷した時期があって。場所を聞いて、懐かしい場所だし、南船場も復活し始めた時期だったので、いいタイミングだなあと思い、大阪に2人で戻りました。

WWD:立ち上げ当初は何を扱っていた?

パク:韓国で買い付けた洋服です。あとは途中で雑貨をやりたくて、モロッコまで買い付けにいったのですが、工数が掛かりすぎるのと、届くかわからないと言われて怖くなったので2回くらいで辞めました(笑)。今は洋服は全てPBで、雑貨だけ韓国やイスラエルから買い付けています。

WWD:なぜ「リトルスージー」を立ち上げたのですか。

パク:仕入れ商品ではまかなえない、表現したいディテールや洋服が出てきたんです。そこで、国内の知り合いのパタンナーに依頼をして、韓国で生産する形で17年の8月にスタートしました。

WWD:アイテムについて教えてください。

パク:シンプルで着やすいけれど、一捻りデザインのある、一目で「リトルスージー」だとわかるような個性的なものを作っています。ターゲットは25〜35歳くらいの女性だと考えていますが、最近では10〜60代まで幅広い顧客がいます。1年に4回、15型程度の商品を出していて、平均価格は春夏だと6000〜3万円程度ですね。

WWD:現在の販路は?

岡部:自社のECサイトと実店舗の「リトルスージーアパートメント」、そして伊勢丹新宿本店です。9月15日には実店舗を拡張して、さらに多くの商品を置くようにしたいと思っています。

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WWD:今夏、インスタグラムを中心に「リトルスージー」が大ヒットしています。

岡部:うれしいことに、今はネットに商品を掲載するとすぐに売り切れてしまいます。というのも、従業員数が限られている中で発送作業をしているので、一気に入荷ができない状況なんです。一番の売れ筋は、変形Tシャツとタンクトップですね。

パク:春に伊勢丹新宿本店限定でタンクトップを販売しまして、その時に買えなかった人も多く、一般販売の際にも多く売れたのかもしれません。そもそも、変形タンクトップはこの春の新作で、その人気だけが一人歩きしてしまうのも良くないなと。「『リトルスージー』=タンクトップのブランド」と思われることも多く、秋冬以降もそうしたヒット作を出さなきゃと思っています。すごくうれしい反面、他の商品も売れてほしいですね(笑)。

WWD:この夏だけで、どれくらい売れましたか。

岡部:売り上げや伸び率は非公開としていますが、想像されている以上に売れていると思います。しいて言えば、従業員が5人くらい増えました(笑)。

WWD:これほど人気になると、卸してほしいという声も多いのでは?

岡部:われわれはサンプルが完成してから1〜2カ月と比較的短いスパンで商品を生産していることもあって、卸したいという話をいただくことも多いですが、今は物理的に難しい部分があります。また、そもそも自分たちで商品を売りたいという思いのもとでセレクトショップを始めたので、自分たちで売ることにはこだわりたいなと。

パク:「リトルスージー」には着方が難しいアイテムも多く、販売員の接客がとても重要なんです。だから、自分たちで売りたいという思いは強いですね。

WWD:ブランドが顧客と直接接点を持つという点では、最近増えているD2C(Direct to Consumer)ブランドという位置付けにも捉らえられますね。

岡部:そうした意識はあります。卸をしないというのも、例えばあまりセールをしたくないという意識があるんですよね。今年は特に夏が長いですが、6月末から夏物をセールするというのもおかしな話だし、そもそも適正価格で売っているという自信があるので。

WWD:D2Cブランドといえばネット通販が主流ですが、「リトルスージー」は実店舗やポップアップなどのリアルな場所も大切にしている印象です。

パク:お店があると試着できるという安心感がありますし、なにより売っている人の顔がわかることも大切だと思います。

WWD:顧客からの意見は参考にしますか。

パク:私自身学校で服作りを学んだわけではないので、例えば、サイズ展開などはまさに顧客の声を反映しています。

WWD:最後に、SNSの使い方に何かこだわりはありますか。

パク:オンラインにあるルック写真だけでは親近感がわかないと思っていて、店頭での接客やSNSでのリアルな投稿によって顧客との距離がぐっと近くなるんじゃないでしょうか。だから、私自身は身長が高くないですが、SNSで自分の写真を投稿することもあります。ただ、拡散されるために何か特別なことをしているわけではありません。もちろん、インフルエンサーさんに限定でセールをしているようなこともありません(笑)。

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