ファッション

土屋アンナがファッション・ディレクターに! 新ブランド「アクト ガールズ」がデビュー

モデル、歌手、女優として活躍する土屋アンナが、ファッション・ディレクターとして新ブランド「アクト ガールズ(ACT GIRLS)」をデビューさせる。“セレブのオフスタイル”をベースに、ロック&ミリタリーテイストなど、土屋アンナのイメージそのままの大人カジュアルを提案する。エッジが効きつつ、ストレッチ性に富んだ素材を使用するなど、ジェットセッターたちが重視する着心地やリラックス感なども意識。中心価格は1万5000~4万円と手の届きやすいものを中心としつつ、10万円台のスタッズ付きジャケットなど、ラグジュアリー感のある商材も投入する。企画・生産・販売するのは、五反田電子だ。“くみっきー”こと舟山久美子がディレクションする「ミコアメリ」などを手掛けていることで知られている。「アクトガールズ」のターゲットは20代前半~40代までと幅広く、ブランドポートフォリオを拡充する狙いもある。「アクト ガールズ」は8月5日にブランドサイトをオープンしており、9月7日にローンチパーティーを開催。8日から「ゾゾタウン」で独占先行販売を開始する。発売を1カ月後に控えた土屋アンナに、自身が初ディレクションするブランドで表現したいことや、こだわり、意気込み、そして、自身の考える“かっこいい”服の定義を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):これまでもブランドのイメージキャラクターを務めたり、コラボも多く行ってきたが、自身がブランドをディレクションすることになったきっかけは?

土屋アンナ(以下、土屋):モデルの仕事をしていると、いろいろなブランドからコラボの話が来ます。私もいくつか経験させてもらいましたが、“ブランドのカラーに自分のエッセンスを加える”というもの。そのブランドが好きだから、私らしい要素を加えて新しい価値が生み出せればと思って受けていました。今回は、(トレンドなど)世の中の流れはあるものの、“普段から自分が着たいカッコイイ服”が作りたいと思っていた時に声を掛けてもらって。いいタイミングだったんです。

WWD:どのくらい服作り、ブランド作りにかかわっているのか?

土屋:かなり入りこんでますよ。生地も選ぶし、デザインやディテールについても何度も企画の人たちと話し合って、自分の考えをガンガン入れつつ、目指すべきブランドの形に添えるようにしています。サンプルも自分で着て、修正指示なども出してますし。ちょっとしたイベントみたいにはしたくなくて。最近は舞台(「リア王」、8月10~14日、三越劇場)の稽古が連日続いている中で、稽古の終わり時間の後に打ち合わせをしてもらったり、周りには迷惑をかけているかもしれないけど、ライフワークに近くなってますね。

WWD:どんなテイストの服になる?

土屋:私にはいろいろなカラーがあって、海もロックもハイファッションもラフなものも、女っぽさや男っぽさなど、いろいろ入り交じっている。その中で、シンプルでカッコイイよねと思うところにフォーカスしました。ハイファッションのモデルもたくさんやってきたので、カッコ良くてキレイで憧れの部分もやるし、変に着飾っていない、体のラインがすごくきれいに出て、素材にもこだわり、例えばロックといってもゴテゴテしすぎていない、うまいバランスの服を作りたいと思っています。値段については、高いと手が届かないので、若い子も私の世代も買えて、愛着が湧く服を目指したいと思っています。ライダースジャケットもコアなアイテムになるんですが、本革で3万円前後なので買いやすいと思います。私は今まで革ジャンは10万円以上じゃないと絶対ダメ、と思っていたけど、私が着てみてかっこいいと思えて、しかもこの値段に抑えられたのはすごい! ラフだけどクール、クールだけど品がある、というのがかっこいいと今までずっと思ってきたので、そこはぶらさないようにしたいですね。

WWD:自身が普段着で着たい服ということだが、特徴的なのはどこか?

土屋:一つは素材ですね。ストレッチ性はとくに重要視しました。例えば革パンだったら、汗をかくこの時期はツライし窮屈そうだったりしてちょっと敬遠しちゃいがちだけど、はいたらカッコイイよね。だったら、伸びが良くてはき心地の良い素材で作ればいいよねって。いろいろな工夫で問題をクリアしていったら、日常的にロックでスタイリッシュな服を、ジーパンやTシャツと同じノリで着られるんじゃないかなと思って。欧米の人々と同じような感覚で、日本でもレザーパンツが身近なものとして着られるようになってほしいので。すっぴんでもかっこいい服っていいよね。それと、私、チクチク系が嫌いで、ニットなども着られるものが限られてくるので、肌触りには相当こだわりました。女の子だけでなく、男の子もカッコよく着られて、しかも、動いたときに自分の体と一体になるような感覚が出るようにしています。

WWD:代表的なアイテムのこだわりポイントは?

土屋:1アイテム1アイテムが、1人1人の子だと思っていて、コーディネートを考えるというよりは、それぞれのアイテムについて、どんなテイストにするのかすごく考えてます。白Tシャツの場合だったら、素材の肌触りや透け感、Vネックの開きや加工の入り方、袖丈や着丈など、1ミリ単位でベストなところを探って作っています。それを、個々のアイテムで行っています。革パンにしても、ダボダボはカッコ悪いけど、キツすぎるのも嫌。でも、もも周りがキツいのが嫌なのかひざ下がキツいのが嫌なのかで、はきやすさやシルエットが変わってくる。しかも、タイトすぎると座ったりしゃがんだりしたときにきつくなってしまうし。それはパターンだけでなく、ステッチの入れ方でも変わってきます。そういうところまでこだわっています。スカートだったらスリットの入れ方ですね。メンズライクに見えるけど、スリットの入り方で女性らしさを持たせてますね。特に、階段を昇っていてギリギリ見えない“エロポイント”はしっかり探しています(笑)。MA-1も、生地の厚さやブランドマークの位置やサイズもかなり調整しました。

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