ニコライ・バーグマン(以下、ニコライ):作家の器とフラワーアートが一つになるようにバランスを取ることに集中した。私が日本を旅して出合った職人らのクラフツマンシップを感じてもらいたいと思った。それぞれの作品の背後には、驚くほど繊細な工程があるから。また、展示作品とともに照明や音楽なども合わせて全体的に楽しんでもらえる空間にした。
WWD:今回の展覧会の準備にかかった期間は?また、一番苦労した点は?
ニコライ:伝統工芸作品のセレクションからさまざまな素材の手配まで、準備に約2~3カ月かかった。17日から40~50人でフラワーアートの制作に取り掛かったよ。何百本もの唐辛子を針に刺した作品など時間がかかるものがあったからね。生花は展示会前日から準備した。4日間の展示期間中、どのように作品を美しく見せられるかというのがチャレンジだったよ。花は生き物だからね。
ニコライ:秋らしい季節感を出したかった。落ち葉の感触や音、香りを感じて欲しいと思った。落ち葉を持ちこむためにホテルと交渉したよ。
WWD:生花だけでなく、木の実やイグサなど、さまざまな素材が使用されているが?
ニコライ:畳の素材であるイグサは、ある人からの提案で作品にしてみた。素材に関しては花だけでなく、実りの秋を感じさせる木の実をはじめ、ススキなども使用した。ヨーロッパには少ない日本特有のつる性植物なども。素材調達するときに、「変わったものが欲しい」とリクエストして集めたものもあるよ。その結果、今回の展覧会のために何百種類もの素材が集まった。
WWD:展覧会のメインビジュアルに使用された作品は?
ニコライ:来場者から「メインビジュアルの人形は会場のどこにあるのか」という質問があったよ。ビジュアルとは違うけど、会場のある場所に(その人形を)置くことで、来場者に発見してもらうという遊びの要素を盛り込んだ。