最新号紹介

2026-27年秋冬東京 4つの潮流から見る、デザイナーが示すファッションの希望

3月30日発売の「WWDJAPAN」は、2026-27年秋冬東京コレクションの特集です。6日間にわたり開催された「楽天ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」を含む、東京で発表された注目の最新コレクションをまとめています。

今シーズンは4つの潮流に着目。1つは、「ファンダメンタル(FDMTL)」や「アンセルム(ANCELLM)」「タナカ(TANAKA)」「ミゼン(MIZEN)」といった日本のクラフツマンシップや伝統美学を自分たちのフィルターを通して、世界へ発信しているブランドの存在感の高さ。デニムや加工、織り、刺しゅうなどをモダンに昇華したアイテム、そしてブランドの世界観と調和したコレクションは、日本のファッションの未来へとつながるものでした。2つ目は、構築的なフォームやゆがみによるシルエットで描いたニューエレガンス。日本ブランドの得意技の一つとも言える豊かな造形美は、「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」や「エンフォルド(ENFOLD)」などにより、今シーズンを象徴する女性像を生み出しました。

3つ目は、ウィメンズブランドを中心に新たな局面を迎えたこと。アワード受賞や海外経験を経た「フェティコ(FETICO)」と「ピリングス(PILLINGS)」は、自分たちの強みを再認識し、視野を広げ、着実にステップアップした内容を示しました。前シーズンに台頭した「日常への寄り添い」「自分らしさ」といった内向的な価値観が人とのつながりにより外へ広がっています。4つ目は、秋冬シーズンの主流ともなってきた軽やかな素材や色の提案。スエットにフリース、ネオプレン、カギ編みニット。そしてカットソーの重ね着などのスタイリング技で、シーズンレスな装いが加速しています。「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」のペールトーンのアースカラー、「コトハヨコザワ(KOTOHAYOKOZAWA)」のビビッドな多色使いがランウエイを彩りました。

またビジネストピックスでは、海外から「バーバリー(BURBERRY)」のジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)最高経営責任者(CEO)、国内からそごう・西武の田口広人・社長へのインタビューを実施。それぞれの共通点は「再建」。「バーバリー」は、2024年11月に打ち出した中長期計画「バーバリー・フォワード」戦略により、ブランドの代名詞でもあるアウターやスカーフ強化が奏功し、回復傾向にあります。シュルマンCEOが語る独自戦略と、その課題と期待を聞きました。そごう・西武・田口社長に、58年間営業した「西武渋谷店」閉店の背景、そしてそごう・西武の未来について切り込んだ林芳樹・副編集長がこの動向について分析します。

アトモス創業者・本明秀文さんによる人気連載「ノット スニーカーライフ」では、「西武渋谷店」閉店のきっかけともなった、昨今の都市再開発の裏側にある街の不動産事情について。店が入れ替われば、街も変わる。渋谷・原宿を中心に都心の不動産に精通した本明さんだからこそ語れる“ここだけの話”をお届けします。さらに、米化粧品大手のエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)とスペインのビューティ&ファッション大手プーチ(PUIG)の事業統合の行方について、「WWD」NY版の解説記事を詳しくお伝えします。

BRAND:ANCELLM
PHOTO : KOJI HIRANO
ART DIRECTION & DESIGN : SUGURU NAGAHASHI

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