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「ザ・リラクス」の運営会社がメンズの新ブランド立ち上げ “最上級の普遍性”を提案

 「ザ・リラクス(THE RERACS)」を手掛けるザ・リラクスは、メンズブランド「ザ・クラシック(THE CLASIK)」を、2020年春夏にスタートする。「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」などでメンズウエアの企画を担当してきた田中健がデザイナーを務める。ファーストシーズンはアウターのみ11型を企画。上質な素材、丁寧な縫製、無駄のないパターンワークで、“最上級の普遍性”を打ち出す。

 アイテムは、トレンチコートにステンカラーコート、テーラードジャケット、モッズコート、スイングトップと、いわゆるメンズのド定番ばかり。定番だけに、老舗からファストファッションまであらゆるブランドが同様の商品を作っているが、「ザ・クラシック」は素材やパターンワークで差別化する。トレンチコートやステンカラーコートに使ったコットン・ウールは仏の老舗生地メーカー「ドーメル(DORMEUIL)」のもの。テーラードジャケットには英「フォックスブラザーズ(FOX BROTHERS)」のサマーウールを使う。

 更に、コートなど一部商品の裏地には英「トーマスメイソン(THOMAS MASON)」のコットンを使用。高級シャツ地として知られる同素材を裏地に使うのは、いたずらにぜいたくさを出すためではなく、「肌触りの滑らかさが圧倒的で、ハンガーにかけた時の高級感も他とは違うから」。ボタンやジッパー、芯地などにもこだわり、「価格が安くはないので、なるべく長く着られるように意識している」。

 パターンを手掛けるのは、国内のデザイナーブランドで十数年の経験があるパタンナーで、現在「ザ・リラクス」のパターンも担当している人物。「全てのデザインに意味を持たせたい。意味があるということがクラシック」(田中)として、「無駄な構造線などは全て排除した」。といっても、単なるミニマルな服というのではなく、袖のボリューム感や振らしなどの微妙な差異でシャープな感覚を加えている。また、同じアイテムでオーバーサイズとジャストサイズを作っているところもポイント。「オーバーサイズが飽きられてきている中で、ジャストサイズを新しい流れとして提案したい」といい、オーバーサイズも仰々しくならないサイズ感で提案している。

 田中と「ザ・リラクス」の倉橋直美デザイナーや倉橋直行ザ・リラクス社長は昔からの知人という。「ザ・クラシック」をスタートするために、田中は19年1月に同社に入社した。上質な普遍を追求する「ザ・クラシック」のアプローチは、「ザ・リラクス」にも通ずる。しかし、「『ザ・リラクス』はエレガンスやモダンを出発点にしてクラシックに向かっている。『ザ・クラシック』はクラシックを出発点にモダンやエレガンスに向かっているので、アプローチは真逆。でも、目指すものは近い。同じ会社からブランドを出すことで、お互いのブランドにとって刺激になる」と田中。

 価格はシルエットによって異なるが、トレンチコートが13万~14万円、テーラードジャケットが9万円前後。今後はアウター以外のアイテムも企画する考えという。20年春夏物のバイヤー向け展示会は7月17~19日に開催する。