ビジネス

「ケンゾー」のウンベルトとキャロルが退任 「オープニングセレモニー」に専念

 「ケンゾー(KENZO)」のクリエイティブ・ディレクター、ウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・キム(Carol Lim)が6月23日のパリでのメンズコレクションを最後に、7月1日付で退任する。自身らが運営するオープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)事業に専念するという。後任は未定だ。

 8年の在任期間中、ウンベルトとキャロルは虎の刺しゅうといったアーカイブを現代的に再解釈したり、「ヴァンズ(VANS)」や「H&M」とコラボするなど、「ケンゾー」をコンテンポラリーブランドとして刷新した。

 シルヴィ・コリン(Sylvie Colin)最高経営責任者は「2人はコレクションやファッションショー、広告や特別なプロジェクトを通じて新しい世代のクリエイティブな人々とつながることで、ブランドにインクルージョン(包括性)とダイバーシティー(多様性)をもたらした」とコメントをした。「彼らは常に顧客目線を大事にし、現代におけるクリエイティブ・ディレクターの役割の開拓者でもあった。新たな門出を祝いたい」。2人は創業者である高田賢三とも親交が深かった。

 2011年に現職に就任して以来、2人は「ケンゾー」を2ケタ成長させてきたとされている。業界筋は年間売上高を3億〜4億ユーロ(約366億〜488億円)とみている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。