ファッション
連載 メンズ・コレクション

「世界の面白いを日本に」から、「日本の面白いを世界に」に進化したビームス

 初回に「編集部記者はファッションショーの“何”を見る!?(前編)」をお送りしたので、「今日は後編でも……」と思っていましたが、ロンドンから緊急ニュースが入りましたので(!!)、本日のコラムは、予定を変更してお届けします。

 昨日1月9日、リシュモングループのECサイト「ネッタポルテ」のメンズ版に相当する「ミスター ポーター(MR PORTER)」とビームスは、日本の6ブランドとともにリミテッド・コレクションを作成し、それを12日から「ミスター ポーター」のサイトで販売する、と発表。ロンドン市内でイベントを開催しました!商品は、「ミスター ポーター」だけのエクスクルーシブで、ビームスでの販売予定はナシ。となるとこのプロジェクト、ビームスは1円も儲ける構造になっておらず、日本の若手ブランドに海外の販路を紹介するという、ボランティア的な役割を果たしています。

 なぜビームスは今回、そんなボランティア的なポジションを担うことにしたのでしょうか?もちろん、6ブランドの洋服が「ミスターポーター」でバカ売れして、これらのブランドが海外進出を本格的に検討することになったとき、日本の窓口としてディストリビューターを務め、ともに大きく成長する、などの可能性はあるでしょう。加えて海外のトップサイト「ミスター ポーター」とのコネクションを強化し、ロンドンメンズの期間中にイベントを共催することは、自らのブランドイメージを高めることにもつながります。しかし世界各国からやってくるファッション業界人に「日本には、ビームスっていう面白い会社があるんだ」という印象を与えるのは後々、ビームスが世界中の新たな誰かと出会い、手を組み、“面白いことを生み出し、紹介する”という彼らの本業がますます面白くなりそうな可能性を秘めています。

 ビームスはすでに、自社の業態「ビームス プラス(BEAMS PLUS)」のオリジナルを世界中の百貨店やセレクトショップに卸、そして、今回はロンドンで「ミスター ポーター」とコラボレーションし、「日本の面白いものを、世界に伝える」という業務を本格化しました。もともとは「世界の面白いものを、日本に伝える」セレクトショップだったのに、この進化は驚きです。きっとこれからは、また新たな手法で日本の何かを、世界のどこかに伝え、そこで培ったコネクションを生かし、世界の何かを、また日本に伝えてくれることでしょう。なんだか楽しそうなコトが起こりそうな雰囲気をひしひしと感じます!

 昨日のプレゼン会場には、ロンドンメンズの来場者が大勢やってきて、「アロイ(ALOYE)」「テアトラ(TEATORA)」「マビージャモーク(MARVY JAMOKE)」「キクスドキュメント(KICS DOCUMENT.)」「サクスワァッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX.)」「オアスロウ(ORSLOW)」の洋服を手に取っていました。興味あるみなさんはぜひ、「ミスター ポーター」のサイトをのぞいてみてください。

次ページ:超私的、2016-17年秋冬コレクション・ランキング ▶

関連タグの最新記事

コラムの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

色で着崩すクラシック 2026-27年秋冬ウィメンズリアルトレンド特集【WWDBEAUTY付録:2026年上半期ベストコスメ発表】

「WWDJAPAN」6月22日発売号は、「リアルトレンド」ウィメンズ編です。国内アパレルやセレクト各社の2026-27年秋冬の打ち出しを一挙に紹介。シーズンのトレンド傾向から「今っぽい」をかなえるスタイリング術までを読み解きます。今季のキーワードは、「クラシック」と「エレガンス」。多くのブランドが、端正なジャケットを主役にしたトラッドスタイルをベースに、独自の解釈を加えた提案に挑戦しています。また…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。