ファッション

ブレザー復活なるか?フラメンコの要素にも注目 有力バイヤーが評価するNY2016年春夏コレクション

 今季の目玉のひとつは、一般客も集めて大規模なショーを行った「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(GIVENCHY BY RICCARDO TISCI)」だった。クラフツマンシップと詩情あふれるコレクションで大いに盛り上がったシーズンだったが、一方で、「今回は、ファッションの流れを一変させるシーズンではなかった」とリンダ・ファーゴ=バーグドルフ・グッドマン シニア バイス プレジデント オブ ファッション オフィス&ストア プレゼンテーション。バイヤーからは総じて新しいトレンド要素が少ないシーズンという評価だった。そんな中でも注目すべきは、ブレザー。 ニーマン・マーカスが高い期待を見せ、マイケル・コースも「ブレザーのダサいイメージ を払しょくしたい」と意気込んでいる。また「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」や「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」等が見せたフリルやラッフル、フラメンコの要素にも注目が集まる。

バーグドルフ・グッドマン

 注目のトレンドは、肩のみを出すコールドショルダーブラウスやドレス、キュロット、ワイドパンツの他、プリーツやランジェリー風のディテールが光った。シャツ、エフォートレスなテーラードスタイル、リブ編みのニット、フラメンコの要素、そしてボヘミアン調のクロップドトップスなどが商機を握るトレンドとして浮上している。

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ニーマン・マーカス

 ブレザーが復活した。洗練されたテーラードアイテムが再びデザイナーたちの魂に火をつけたことは素晴らしい。また、モダンに仕上げた手編み風のクロシェレースが際立っていた。工芸的手法にモダンな解釈を加えたアイデアが素晴らしい。

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サックス・フィフス・アベニュー

 アイレットやレースのディテールを取り入れた「プロエンザ ス クーラー」と「ジェイソン ウー(JASON WU)」を筆頭に、グラマラスなファッションが復活した。新鮮なコールドショルダーの他、アイレットレースのラッフルを施した「オスカー デ ラ レンタ」「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」「プロエンザ スクーラー」のアイデアが光っていた。最近見かけなかったオリジナリティーあふれるブランドの発見もあった。

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ノードストロム

 気に入ったトレンドは、装飾と白、そして「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」「プロエンザ スクーラー」 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「ロダルテ(RODARTE)」でお目見えしたフリルやフラウンス(ひだ飾り)などのフラメンコの要素。

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ル・ボン・マルシェ

 刺しゅうやフェミニンなプリント、レースと合わせたミリタリー調のデザインを落とし込んださまざまなボヘミアンスタイルが印象的だった。カーキ、サンド、バターナッツといったきれいなサマーカラーが、来夏のトレンドカラーとして挙げられる。

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ネッタポルテ

 物憂げにふわふわと揺れるラインや、ワイドパンツにチュニックを、キュロットにジレをそれぞれスタイリングした細身の長いシルエットが印象深い。マキシとミディ丈、アシンメトリーなデザイン、ラッフル、夏らしいスパンコール、淡いパステルカラーとニュートラルカラーに注目した。アイテムでは、スリップドレスと進化したメンズライクのシャツ。プリーツスカートやキュロット、クロップドパンツは継続する。

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