ファッション

ドナルド・トランプがトム・フォードと論争

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米国大統領とデザイナーのトム・フォード(Tom Ford)との間の論争が話題になっている。

 トランプ次期大統領は1月19日、ワシントンD.C.のトランプ インターナショナル ホテル(TRUMP INTERNATIONAL HOTEL)で開かれた議員昼食会でスピーチをしていた。メディアが部屋を去った後、関係者によると、彼は歓迎コンサートでのパフォーマンスを断ったとウワサされていたアーティストについて、最初からオファーをしていなかったと主張。さらに、メラニア夫人の衣装提供を断ったとされるデザイナーの話になった際にトム・フォードの名を挙げたという。「トム・フォードはメラニアの衣装を手掛けないと断言した。でも、そもそも彼に依頼をしていなかったし、彼のデザインは好みではない。(メラニアを指差しながら)彼は彼女のような女性の服をデザインした経験がない」とコメント。

 トムは11月、自身が監督を務めた映画「ノクターナル・アニマルズ(Nocturnal Animals)」のプロモーションで米テレビ番組「ザ・ビュー(The View)」に出演。その際、メラニア夫人の衣装を手掛けるか聞かれたところ、「昔依頼されたことがあるが、その時は断った。彼女は私のコレクションのイメージと少し違う」と語っていた。さらに、「仮にヒラリー(・クリントン)が当選したとしても、彼女は私の作る服を着るべきではなかっただろう。私のコレクションは高価で、全国民から支持されなければならないファーストレディーは、ラグジュアリーなブランドを着る必要はないと思う」と加えた。

 ソフィー・テアレ(Sophie Theallet)やマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)ら、メラニア夫人への衣装提供に反対してきたデザイナーはトムだけではない。一方、ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)やトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)など、依頼されたら喜んで協力する意思を示しているデザイナーもいる。

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