ファッション

中国の韓流禁止令でファッションブランドがピンチ

 中国政府が中国国内での韓流スターの芸能活動を禁止し、韓国エンターテイメントを排除する「韓流禁止令」を施行するとのウワサが浮上している。実現されたら、中国に進出している多くのインターナショナルブランドは、プロモーション戦略の見直しを余儀なくされそうだ。

 「グッチ(GUCCI)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「エスプリ(ESPRIT)」などは、広告キャンペーンに韓国の芸能人を起用してきた。「カルバン・クライン」はウオッチとジュエリーのキャンペーンに韓国人俳優兼モデルのキム・ウビン、アパレルの広告にはモデルのヒュンチ・シンやソンジン・パクを起用。しかし、彼らが登場するキャンペーンイメージは現在、同ブランドのサイトには上がっていない。「グッチ」は韓国人女優のチョン・ジヒョンを起用していたが、6月に中国人歌手の李宇春に代えたようだ。さらに、韓国のファストファッションブランド「H:コネクト(H:CONNECT)」は上海店で少女時代のユナを招いたイベントを中止し、韓国で行った。

 「グッチ」親会社のケリング(KERING)や「エスプリ」「カルバン・クライン」からコメントは得られていない。「H:コネクト」の親会社、ブランデッド ライフスタイル(BRANDED LIFESTYLE)のマネジャーのブライアン・リー(Brian Lee)は「多くのブランドは、韓流スターを起用したイベントを中国で行うことでバズを起こしてきた。われわれも今年中国で大きなイベントをいくつか計画していたが、その予算は他の国に充てるつもりだ。もし『韓流禁止令』が制定されたら、中国人セレブは一時的に高いスポンサーシップやギャラを請求できるだろう」とコメント。人気K-POPグループのビッグバン(BIGBANG)に所属するGドラゴン(G-DRAGON)は「シャネル(CHANEL)」のショーの常連で、度々メディアでも報道されている。関係者は今後、韓流スターが招待されなくなるのではと懸念している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。