ファッション

「グッチ」が歌舞伎役者、中村吉右衛門の写真展を開く。舞台裏の貴重なショットも

「グッチ」は、8月30日から9月15日まで、「グッチ銀座」7階イベントスペースで「中村吉右衛門写真展〜SONORAMENTE」を開催する。開幕前日の29日にはレセプションパーティーが開かれ、中村吉右衛門も来場した。

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47点の写真はフォトグラファーの鍋島徳恭が2006年から8年間、人間国宝の歌舞伎役者である中村吉右衛門の巡業に同行し撮影したもの。舞台上の鬼気迫る動きや表情、舞台直前の楽屋での張りつめた一瞬、さらに舞台後に家族と過ごすリラックスした姿などを切り撮っている。写真は大判の和紙にプリントして天井から吊られており、間を歩けば役者の息遣いや衣擦れの音が聞こえてきそうだ。和紙は伊勢神宮御用紙を奉製する大豊和紙工業による手漉きの伊勢和紙を使用している。

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「『グッチ』と中村吉右衛門氏の間には"伝統を未来へつなげるパッション"という共通点がある」とグッチ ジャパンのマッテオ・マスカッツィーニ=プレジデント兼CEO。中村吉右衛門もまた、「一日一日が全力で真剣。それを続けてゆくことが伝統へとつながる。『グッチ』の職人たちの仕事もまた、同じなのだと思う」と話している。会場には中村吉右衛門の当たり役の衣裳も展示。「グッチ」の日本の伝統文化をサポートする活動から生まれたスペシャルピースのバッグも展示している。

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「グッチ」と中村吉右衛門の関係は、2012年5月に東日本大震災で被災した子ども達を支援するチャリティガラ「A Night to Support Children in Tohoku」を共催したことに始まる。同チャリティーでは、一夜で約4000万の寄付を集めその全額を日本ユネスコ協会連盟「東日本大震災子ども支援、ユネスコ協会就学支援奨学金」に寄付した。また2013年7月には、中村吉右衛門も袴地として愛用する江戸時代から続く伝統的な絹織物「仙台平」を使用した「バンブーバッグ」を限定発売し、その売り上げ全額を東日本大震災からの産業復興支援のために寄付している。

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