ファッション

クリスチャン・ルブタン パート1「ファッション業界に入る気はなかった。ショーガールのための靴を作りたかっただけだった」

 クリスチャン ルブタン ジャパンは12月4日、東京・青山に国内7店舗目になる旗艦店をオープンした。オープニングに合わせてデザイナーのクリスチャン・ルブタンが来日。「WWDジャパン」では、旗艦店やクリエイションの源流についてインタビューを行なった。ここでは本誌では紹介しきれなかったインタビューの完全版を3回にわけてお届けする。

ーーガラスやメタル、コンクリートなど多用な素材で構成したファサードと、赤いサイン。店内もファサートと同素材を用いながら、モロッコからニューイングランドまで様々な国のエレメントを詰め込み、旅好きのあなたらしい空間に仕上がりました。

クリスチャン・ルブタン(以下CL):とても満足しています。もともと、建物の形状が簡単ではなかったので、それが少し大変でしたが、主任建築家エリック・クラウがイメージ通りに仕上げてくれた。当初は、1階をウィメンズ、2階をメンズと分けて見せるという案もあったけれど、ワンフロアに集約することにした。いずれにしても、プライベートの空間があることがポイント。靴のサイズが異なるメンズとウィメンズを一緒に見せるのではなく、しっかりと分けることが重要だったんだ。

ーー表参道エリア、そして目抜き通りから一本入ったこの場所を選んだ理由は?

CL:表参道はショッピングエリア。ただし、とても混み合っているでしょ?私はもう少し、プライベートで親密な空間を作りたかった。近隣の住民が元々ショッピングに来ていたような気軽で密接な雰囲気のね。

ーー世界で81店舗を展開するまでに成長したが、成功の秘訣は?

CL:デザインに尽きるのでは。そして、私がとても女性たちを愛し、尊敬していて、その気持ちがデザインに反映されているからだと思う。私は女性を美しく見せる方法として、靴はとても大切だと考えている。立ち姿を強調させたり、控え目に見せたり。靴は女性がアティチュードを演出するうえでとても大事だと思うし、常に考えながらデザインをしている。

ーーこの成功は想像できた?

CL:いいえ。まさか自分がファッション業界で、靴のデザイナーとして一代を築くとは思わなかった。そもそもファッションの世界に入りたかったわけではなかったから。靴をデザインすることに喜びを感じていたが、最初はショーガールの靴を作ることに情熱を燃やしていたから。

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