ファッション

重松UA名誉会長が銀座に「順理庵」出店、”日本の真の美”の継承目指す 2018年春には京都に新文化施設

 重松理ユナイテッドアローズ名誉会長が個人事業として、銀座に衣料品や生活道具としての木工品や漆製品などを扱う専門店「順理庵(じゅんりあん)」を4月5日に開店する(東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル1階)。さらに2018年春には、金閣寺の北にある京都鷹峯に新しい文化施設「洛遊居」を開設する。

 「洛遊居」が理念に掲げるのは、「日本と日本人の高い精神性と美意識が詰め込まれた施設の創造を通し、日本の一つの真正なる美の基準=THE GENUINE NIPPON STANDARDを次世代に伝承し継承を促すこと」。傾斜地や余儀なく伐採をされた樹齢550年を超える御神木の欅を生かし、「ギャラリー兼多目的空間としての会館」「数寄屋造りの茶室」「社寺建築の技法による総檜作りの能舞台」「楼閣の書院」の全4棟を、日本古来の木造建築の工法で造り上げる。東京銀座の「順理庵」では、京都鷹峯「洛遊居」の完成に先駆けて、その雰囲気を少しでも体感できる場として提供するもの。

 わずか8坪(約26平方メートル)のこぢんまりしたスペースでは、メンズのジャケット、コート、パンツ、シャツ、ストールやウィメンズのワンピース、ストールなどの衣料品をそろえる。加えて、京都の帯匠「誉田屋源兵衛」十代目山口源兵衛氏がプロデュースした「檸檬草」の手織生地や、結城・米沢・浜松の絹織物等を使用し、縫製も全て日本国内の協力工場で生産した商品群を扱う。生地を使用した男女向けの着物の注文も承る。また、生活道具として、木工品や漆製品など、京都の銘木匠「泰山堂」村尾泰助氏がプロデュースした製品や、全国の産地から選び抜いた商品群も少量そろえ、「茶の湯の心を大切に、お客さまとの一期一会のおもてなしの心を込めて、来店客を迎えたい」という。

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