「カルティエ(CARTIER)」は、スコットランド出身の俳優、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)をメゾンの新たなアンバサダーに起用したと発表した。スウィントンは、10月に発売する“INTO THE WILD”コレクションのキャンペーンに起用され、ショートフィルムシリーズのナレーションを担当するほか、ビジュアルポートレートにも登場する。
スウィントンは、今回の起用について「このプロジェクトでは、稀少な伝統技術の比類ない美しさと、それを支える職人たちの情熱を称えています。職人たちがつくり出す完璧な空想の世界は、『カルティエ』の卓越したサヴォアフェールを体現し、プレシャスな野生動物のクリエイションに命を吹き込んでいます。『カルティエ』のアンバサダーとなり、この創造性にみちた冒険に加われたことを大変光栄に思います」とコメントを寄せた。
アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=カルティエ シニア ヴァイスプレジデント兼チーフ マーケティング オフィサーは、「スウィントンをカルティエファミリーに正式に迎えることができ、大変うれしく思う。彼女の卓越した創造性と、自身の表現に対する真摯な姿勢は、メゾン カルティエの精神と受け継いできたヘリテージに深く共鳴するものだ」とコメントした。
自由な精神を体現する5種の動物がモチーフ
最新コレクションの“INTO THE WILD”では、タイガー、オウム、コイ、クロコダイル、サイの5種の動物のヘッドを彫刻的に表現したリング、ブレスレット、ネックレスで構成する。「カルティエ」は20世紀初頭に鳥や昆虫をモチーフに取り入れて以降、爬虫類やネコ科の動物、シマウマ、ゾウなどへと表現の幅を広げてきた。本コレクションはそうしたヘリテージを受け継ぐと同時に、新たな表現領域を探求している。
各動物はカラーパレットにも明確な個性を持つ。オウムはコーラルとツァボライトガーネットによるレッドとグリーン、サイはスペサルタイトガーネットとスモーククォーツによるオレンジとオパールの乳白色を表現した。クロコダイルにはダイヤモンド、ピコオニキス、エメラルドによるホワイト、ブラック、グリーンを配した。タイガーとコイには、サファイア、アクアマリン、デュモルチェライトによる濃淡のあるブルーを採用している。
制作面では、ジュエリー職人、宝石細工職人、石留め職人、時計職人が一体となって各クリエイションを手掛けている。クロコダイルとタイガーのブレスレットおよびネックレスは、写実的に表現したヘッドと抽象的なモチーフによるフレキシブルな胴体を組み合わせ、いきいきとした動物の姿を表現した。クロコダイルのブレスレットは、オニキスが引き立てるリバースセッティングのダイヤモンドが波のようなリズムを描き、クリソプレーズとルベライトによる縁取りが生命力を際立たせる。
メゾンのエンブレムであるパンテールを主役にした“パリュール ノクトゥルナ”ブレスレットは、異なるダイヤモンドによるガルーシャ パヴェセッティングとキャビア パヴェセッティングを全体に施し、毛並みの清らかな白さを表現している。また、スイスのラショードフォンにあるメゾン デ メティエダールで制作した“パンテール メダリヨン ウオッチ”は、カメオの技法に着想を得たメダリヨン型のジュエリーウオッチだ。デザイナー、石留め職人、ラッカー職人の技術を結集して完成させた。
スウィントンはコレクションについて、「“INTO THE WILD”で最も心を打たれるのは、登場する動物たちが何かを表現しているだけでなく、完全に独自のスタイルで存在していることです。まるで彼ら自身が自らの物語を携えてこの世界に現れ、私たちにそれを語りたがっているかのように、驚くほど生命力に満ち溢れています」と述べた。