「WWDJAPAN」は2026年4月18日(土)、サステナブルな社会の実現に向けたカルチャー体験型イベント「WWDJAPAN REUSE MARKET 2026 SPRING」を東京・表参道のゴールドウイン本社にて開催した。
「Circulate, Don’t discard(捨てずに、循環させよう)」を前回に続きテーマに掲げ、リユース、リメイク、リペアを通じた循環型ライフスタイルを提案し、「捨てる」から「循環させる」へ。イベントは環境省の正式後援も受け、リユース文化の盛り上がりを背景に、消費者が「循環の担い手」としての意識を持つ場を創出することを目的とし「WWDJAPAN」が企画。第2回開催となる本イベントは、前回開催を上回る約1800名の来場者を記録。開始前から目当ての製品や出合いを心待ちにする来場者で会場前が賑わうなど、前回の規模を大きく上回る熱気に包まれた。
当日は、WWDJAPAN編集部メンバーや業界を牽引するデザイナーやスタイリストら約60組以上が参加出店したフリーマーケットに加え、最新のリペア・リサイクル技術を体験できるワークショップやパフォーマンス、また、循環型社会の実現に賛同する企業各社によるブースを通じて、リユースの新たな価値を提案、ファッションを愛する人々が世代を超えて集い、持続可能な未来への第一歩を体現したイベントとなった。
アンケート結果から見えてきた来場者によるリユースへの意識変容と高い購買意欲
イベント来場者に向けて実施した来場者アンケート(有効回答数111名)では、本イベントが、循環型社会、ライフスタイルへの意識変容を促す場となったことが明らかとなった。
指標結果
・リユースへの関心向上:88.3% が「高まった」と回答
・次回参加意向:83.0%
・1人あたり平均購入額:1万5845円(最高購入額 20万円)
・来場者属性:20〜40代の高感度層が中心
前回開催時のイベントを通じてリユースへの関心が高まった来場者が全体の83.2%であったのに対し、それを上回る興味・関心へと繋がり、単なる知識ではなく「体験」を兼ね備えたイベントによる効果が明らかに。憧れのスタイリストやモデルの私物の購入に加え、コミュニケーションとともに体験できるという『ここでしか出合えない』特別な体験が高い購買意欲と満足度に直結、単なる安売りではない、出店者と来場者の対話を通じて、モノに宿るストーリーが共有されるというリユースの楽しさを体験を通じて伝えることで、教育的側面でも成功を収めた。
単日イベント来場者は約8割を20代〜40代が占め、特に30代(30%)が最多。居住地は東京都(70%)を中心とした1都3県で94%をカバーしており、都心で働くファッション・カルチャーへの感度が高い層に強く支持された。次の持ち主にバトンを渡し、無駄な廃棄を減らしていくという意識向上が効果的に若い世代を中心に浸透、業界全体、そして消費者一人ひとりが消費の意味を考え、行動するという大きな一歩に。
特に印象に残ったコンテンツとしての第一位は、プロの審美眼で選ばれた、愛用アイテムが並ぶ「業界リーダーによるフリーマーケット」。また、それ以外にも金継ぎや刺しゅうなどの「アーティストによるカスタム・リペアパフォーマンス」、ゴールドウインプロデュースの「セルフリペア体験ワークショップ」が上位に。来場者からは、「憧れの方のアイテムが直接買えて感動」、「セルフリペアのノウハウでリユース、リサイクルの楽しさを再発見」「改めて今後無駄のない消費をしたいと感じるようになった」などといった声も寄せられ、“ここでしか出会えない価値”や、リユースを通じたコミュニティー体験がイベントの大きな魅力となった。
また、購買データでは、1人あたりフリーマーケットにおける平均購入額が1万5845円を記録。最高購入額は20万円に達し、リユース品であっても、自分だけの価値を持つ希少性の高いアイテムや、一度愛されたプロダクトへの積極的な需要も確認された。
多数の協力企業による運営サポート、サステナブルな取り組みの紹介
「WWDJAPAN REUSE MARKET 2026 SPRING」は、ファッション業界におけるサステナビリティ=持続可能性を、難しい社会課題としてではなく、リユース、リメイク、アップサイクル、コミュニティー、食、音楽といった多様なコンテンツを通じて、“循環するライフスタイル”を体験できる場として展開している。イベントは、「WWDJAPAN」と進行が深く、“サステナブルな価値観そのものをカルチャーとして共有する場”に共鳴する協力企業・団体が、それぞれのフィールドで推進するサステナブルな取り組みを通じてイベントを多方面より支援、参画した。
株式会社ECOMMITが展開する循環インフラ「PASSTO」は、不要品回収ボックスの設置を通し、リユース・リサイクルを推奨することで生活者と循環型社会をつなぐ活動を推進。イベントでは、“捨てる”ではなく“次へつなぐ”という選択肢を広げる取り組みを後押しした。
ディアジオ ジャパン株式会社の「ジョニーウォーカー ブロンド」は、“より自由で新しい楽しみ方”を提案しながら、世代やカルチャーを横断するコミュニケーションを支援し、サステナブルな価値観を“特別なもの”ではなく、日常のライフスタイルとして楽しむ空気感を演出し、イベントのエネルギーに。
株式会社ジャスティスは、リサイクル率の高いアルミボトル缶を採用した「ナチュラルミネラルウォーター」を通じて、脱プラスチック社会の実現や循環型経済への取り組みを推進、今回イベントでは「ナチュラルミネラルウォーター」、その他同社のドリンクを通じて来場者体験をサポート。長時間滞在型イベントにおいて、環境配慮を意識しながら快適な空間づくりに貢献した。
株式会社エスモードアートが運営する「THE_B」は、得意とするウェルネスフードを中心に、出店者向けにランチボウルを提供。ファッション、カルチャー、サステナビリティを横断するクリエイティブ拠点とし、出店者同士の自然なコミュニケーションの創出と健康価値向上に寄与、循環型ライフスタイルを単なる消費行動ではなく、“感性やコミュニティーを介して広がるカルチャー”として発信した。
また、グリット・インターナショナル株式会社が日本で展開するロサンゼルス発のアイコニックなドーナツブランド「ランディーズドーナツ」は、同社が掲げる「ドーナツはコミュニケーションフードである」という思いのもと、イベント会場内の関係者向けバックステージフードコンテンツとしてドーナツを提供。フォトジェニックな存在感とポップカルチャー性を兼ね備えたブランドとして、感度の高い業界出店関係者に遊び心を添えた。
「WWDJAPAN」はファッション業界におけるリユース文化の牽引役とし、 協力企業、クリエイター、生活者をつなぎながら、循環型社会に向けた新たなコミュニケーションを創出していく。
社会への循環: チャリティー入場料の寄付
「WWDJAPAN」は、ファッション業界における「循環型経済」や「エシカル消費」の重要性を発信し続けている。大量廃棄が深刻な課題となる中、ファッション業界が抱える廃棄問題への解決策として、循環型社会の実現に向けた啓蒙イベントを企画、運営と発信を通し、参加やものの循環がそのまま社会貢献へと繋がる仕組みを構築。「WWDJAPAN REUSE MARKET 2026 SPRING」では、来場者から集めたチャリティー入場料(お一人様税込500円)および出店者・協賛企業からの寄付金以下総額を、決済手数料を除き、環境保護活動を支援する団体(一般社団法人more trees、株式会社kurkku alternative 「Grow Organic」)へ全額寄付する。
チャリティー総額
寄付総額:1,211,083円(決済手数料を除く)
(内訳 一般社団法人more trees:772,203円 株式会社kurkku alternative 「Grow Organic」: 438,880円)
寄付先団体の活動紹介
一般社団法人more trees
一般社団法人more treesは、音楽家・坂本龍一氏が創立し、建築家・隈研吾氏が代表を務める森林保全団体です。加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすため、100名以上の賛同人とともに2007年に設立されました。
株式会社kurkku alternative 「Grow Organic」
「Grow Organic」は、インド・オディーシャ州の無農薬コットンを用いた“作り手の顔が見える服づくり”を推進。服づくりの背景やオーガニックコットンの価値を伝えながら、同社製品の売り上げの一部は農家のオーガニック農法移行支援へ寄付されます。
◾️開催概要
イベント名:WWDJAPAN REUSE MARKET 2026 SPRING
開催日:2026年4月18日(土)
開催時間:10:00-18:00(最終入場17:30)
会場:ゴールドウイン本社 1F イベントスペース(東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル)
参加方法:「WWDJAPAN」公式イベント特設サイトより事前登録、チャリティ入場料決済のうえご入場(定員に達し次第応募締め切り)
主催・企画:「WWDJAPAN」(INFASパブリケーションズ)
協賛:セカンドストリート、ゴールドウイン、タペストリー・ジャパン合同会社、パナソニック、花王、カナダグースジャパン
後援:環境省、一般社団法人 日本リユース業協会
協力:一般社団法人more trees、kurkku alternative 「Grow Organic」、ECOMMIT「PASSTO」、ディアジオ ジャパン 「ジョニーウォーカー ブロンド」、ジャスティス 「ナチュラルミネラルウォーター」、エスモードアート「THE_B」、グリット・インターナショナル 「ランディーズドーナツ」
関連タグの最新記事
サステナビリティの最新記事
WWDJAPAN Weekly
「WWDJAPAN」7月13日発売号は、京都・西陣織の老舗HOSOO特集です。「More than Textile」を掲げ、織物の可能性を拡張し、人々がまだ見たことのない西陣織の美を追求しているHOSOO。その探究の中で出合ったのが、江戸時代の絹(シルク)や大麻(ヘンプ)で織られた着物でした。その品質を現代に再現し、さらに超えることを目指し、絹、大麻ともに日本の在来種を用いて、原料生産から取り組む…
CONNECT WITH US
モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説
前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。