ファッション

「ファウスト・パグリッシ」2014-15年秋冬ミラノ マドンナも着用した注目ブランドはロックで少しエロティック

 ミラノコレクションの次世代を担うデザイナーとして注目を集める「ファウスト・パグリッシ(FAUSTO PUGLISI)」が、ボディコンシャスなシルエットとカラフルな色使い、力強い装飾で作る情熱的なスタイルで、ミラノコレクションの初日の夜を盛り上げた。
 
 強烈なスポットライトを浴びるランウェイに、レッド・ツェッペリンの曲「immigrant song(移民の歌)」が鳴り響く中、自由の女神をモチーフにした服が登場した。20歳でアメリカに移住し、ジェニファー・ロペスといったアーティストの舞台衣装でその才能を開花させたパグリッシのキャリアを象徴するかのようなスタイルだ。
 
 カラフルな生地をパッチワークするアイデアが今シーズンの核となっている。黄色、赤、ピンク、黒、アニマル柄。曖昧さを排除した強い色同士を、シャープな三角形のピースに染めて組み合わせる。
 
 アイテムは、マイクロ丈のサーキュラースカートや極細ストラップのキャミソール風トップスなどエロティックなものがある一方で、ひざ下丈のプリーツスカートなどコンサバなものもある。「おしとやかで若々しく、洗練されていると同時にちょっぴり下品。貞淑な妻のようでもあり愛人のようでもある」とデザイナー自身が説明するように、女性がもつ二面性をコントラストあるデザインで表現している。そのバランス感覚が絶妙だ。
 
 端正なテーラードの技術やハンドワークによる装飾など、ベースには確かな服つくりの技があり、決して勢いだけではないところもポイント。装飾を施したオーバーサイズのゴツい革ジャンは、ロックミュージシャンのようだ。
 
 デザイナーのファウスト・パグリッシは、1976年イタリアのシチリア島生まれ。マドンナをはじめとする多くのセレブリティの衣装を手がけてきたことで、ショービズ界でその名を知られている。2013-14年秋冬シーズンから「ウンガロ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したことで、ファッション業界においても注目度が高まっている。

?

ファウスト・パグリッシ 2014-15年秋冬コレクション 全ルック

2014-15年秋冬ミラノ・コレクション関連記事

2014-15年秋冬ミラノ・コレクション スケジュール

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。