ファッション

資生堂が「カリタ」「デクレオール」を、仏・ロレアルに売却。独占交渉を経て、契約締結

 資生堂は2014年2月19日、フランスのロレアル社(以下、ロレアル)にプロフェッショナルブランドの「カリタ(CARITA)」と「デクレオール(DECLEOR)」を譲渡する契約を締結した。売却額は、概算で2億2750万ユーロ(約316億2250万円)。「カリタ」「デクレオール」を運営する子会社の全株式と関連資産をロレアルに譲渡し、全額を現金決済する予定。

 譲渡する子会社は、「カリタ」を展開するカリタ インターナショナル社と「デクレオール」を展開するラボラトリーズ デクレオール社の持ち株会社であるフィパル社。手続き完了後、カリタ インターナショナル社、フィパル社、ラボラトリーズ デクレオール社および同社の子会社は、全てロレアルの子会社となる。

 また譲渡する関連資産は、両ブランドの在庫および店舗における売り場カウンターなどの固定資産を含む。これらの帳簿価格は、13年12月31日時点で約200万ユーロ(約2億7800万円)。譲渡による売却益等は、15年3月期に計上する予定。

 両社は13年10月18日から、売却に向けた独占交渉を進めていた。資生堂はプロフェッショナル事業部も含めて全社を挙げて「集中と選択」に取り組む中、ロレアルから譲渡に関する提案を受けていた。両ブランド合わせた現在の売り上げは、約1億ユーロ(約139億円)。

円換算レート:1ユーロ=139円

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